F1引退を決めたマーク・ウエーバーは、2014年もF1で活動を続けることは全く考えていなかったと明かした。

 27日、ウエーバーはレッドブル・レーシングとの契約が切れる今季末でF1から引退し、来年はポルシェからル・マン24時間レースおよび世界耐久選手権に参戦することを発表した。

 レッドブルは夏にウエーバーと来年の話をする予定であり、他のチームも彼の起用に関心を持っていたといわれている。
 しかしウエーバーはF1に関するオファーには関心がなかったと、自身の公式サイトのインタビューにおいて語った。

 F1に残るための選択肢はあったのかとの問いに対してウエーバーは、「イエス。でも2014年に向けて僕の頭の中にはF1というカテゴリーはなかったから、検討事項ではなかった」と答えている。

 マレーシアでセバスチャン・ベッテルがチームの指示を守らずにウエーバーの前に出て優勝を飾り、ウエーバーが激怒するという事件があったが、その一件が今回の決断と関係あるのかとの問いに対して、ウエーバーは「ノー」と答えている。
「僕には個人的なプランがあり、それに従った。これから次のチャプターが始まるんだ」
「(レッドブル社オーナーの)ディートリッヒ・マテシッツとはこの6~8カ月、連絡を保ってきた。彼は僕にとって絶対的な人物なんだ。今後も僕はレッドブルファミリーの一員として、レッドブルのために働き、他のレッドブルのアスリートたちが限界を極めるのを見守り、サポートしていく」

 将来F1に戻ってくる可能性はあるかとの質問に対して、ウエーバーはそれを否定している。

「それはほぼないと思う。このカテゴリーが新しい方向に進むということもあるしね。あっという間に状況が分からなくなるだろう」
「F1がモータースポーツの最高峰とみなされていることは知っている。これまで何人かの素晴らしい人たちと働いてきた。特にエイドリアン・ニューエイは驚くべき人物だった。非常にタフで要求が高いコンディションやサーキットで走り、素晴らしいドライバーたちを相手に戦ってきた。それは今年末まで続く」
「F1が恋しくなるかって? もちろんだよ。でも誰に関しても時は流れ続け、止まることはない。僕にとって今が、次のチャレンジに向けて進むべき時なんだ」

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