2度のDTMドイツツーリングカー選手権王者であるマティアス・エクストロームは、ティモ・グロック、ロバート・クビカといったF1で実力を示してきたドライバーがDTMに関心を示すのは、シリーズが成功していることを意味するだろうと語っている。
2000年に新たに生まれ変わったDTMには、これまでジャン・アレジ、ミカ・ハッキネン、ハインツ-ハラルド・フレンツェン、デイビッド・クルサードといったドライバーがF1引退後挑戦してきた。そんな中、今季に向けティモ・グロックが新たにBMWと契約したことにより、グロックはクルサード以来の元F1ドライバーによるDTM挑戦となる。
一方、グロックと同じタイミングでバレンシアでDTMテストを行ったのは怪我からのリハビリを進めるロバート・クビカ。奇しくもバレンシアテストには、ふたりの元F1ドライバーが揃うこととなったが、この状況をアウディA5 DTMを駆りテストに参加したエクストロームは、次のように評価した。
「ふたりがどこから来て、何をするかに関わらず、彼らのようなドライバーが来てくれたことは、DTMが年々影響力が強くなっていることを示していると思う」とエクストローム。
「ティモは僕の近くに住んでいて、ドイツにとっては英雄のひとりだ。彼はDTMでも、シリーズにとって強みになってくれると思う」
過去にWRCへの参戦経験をもつエクストロームはまた、クビカに対してもDTMだけでなく、さまざまなモータースポーツに参加して欲しいという希望をもっているようだ。
「僕はロバートが再び健康になって、プロフェッショナルなシリーズに戻ってきて欲しいと思っているんだ」
「長年、彼のキャリアをすごく近くで見ていた。それに、ラリーに対する情熱も彼と同様に理解できるしね。彼がふたたびプロフェッショナルなシリーズに戻る事ができたら、素晴らしいことだと思うよ」