全日本F3選手権第5戦の決勝レースが16日、鈴鹿サーキットで行われ、マーカス・エリクソン(PETRONAS TOM'S F308)が来日以来初の優勝を飾った。2位は井口卓人(PETRONAS TOM'S F308)、3位は国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)で、トムス勢がまたも表彰台を独占した。

 フォーミュラ・ニッポンの予選後、雨脚が弱まったものの、依然鈴鹿サーキットはウエットコンディション。そんな中迎えたF3の第5戦。ウォームアップでは関口雄飛(EBBRO AIM F307)がコースオフ、ノーズを破損するなど波乱を予感させた。

 迎えたスタートでは、ポールポジションからスタートのインペラトーリがわずかに遅れ、2番手からエリクソンが好スタート。3番手には一気に7番手からジャンプアップしてきたケイ・コッツォリーノ(TODA FIGHTEX)が続く。インペラトーリは1周目にコッツォリーノに、2周目には4番手に続いていた井口にかわされ、4番手に落ちる。

 レースは序盤、エリクソンが逃げるがその後方ではコッツォリーノと井口の争いが激しくなる。6周目、130Rのインに入った井口がコッツォリーノをパス! さらに、国本もコッツォリーノをかわし、3番手に浮上する。

 終盤、井口はトップを走るエリクソンとの差をジワジワと詰め始めるが、エリクソンとの差はなかなか縮まらず。結局エリクソンが見事国内初優勝を飾った。2位は井口、3位は国本でふたたびトムス勢が表彰台を独占。Nクラスでは、インペラトーリが総合でも5位に食い込み優勝。佐藤公哉(NDDP EBBRO)、山本尚貴(HFDP)というトップ3となった。

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