2011年のオーストラリアGPは、決勝スタート時間が早められることになるだろうとミハエル・シューマッハーが述べている。近年夕刻スタートとなっている同GPは、ドライバーたちから夕日や暗さという問題点が挙げられていた。
同GPは昨年から、ヨーロッパの視聴者に合わせて夕刻に行われているが、これによってレース終盤には日が沈み、夕日が目に入ったり、暗くなり過ぎるなどして、視界が悪化、ドライバーたちはこれに不満を表していた。FIAは光に関するテストを行い、その結果、スタート時間が変更されることになったようだ。
「レース終盤にはもう許容範囲を超えていた。暗すぎたよ」とシューマッハーはESPNにコメントしている。
「FIAはこのことをチェックしたので、来年は対処するだろう。最低限どのぐらいの光量が必要であるかについて、ガイドラインがあるんだと思う」
今年の勝者、ジェンソン・バトンも、暗さは問題だったと述べている。
「このレースでは、光に問題があり、すごくトリッキーだった。クリアなバイザーをつけていたけれど、それでもレース終盤数周は見えづらかった」
「去年よりもずっと暗い感じがした。今年は太陽が雲に完全に隠れていたからだと思う。だからこの問題は少し検討を要するんじゃないかな」
今年のオーストラリアGPの直前には、ヤルノ・トゥルーリとマーク・ウエーバーも決勝スタート時間は問題であると述べ、昨年の時点でFIAに問題提起をしたが、聞き入れてもらえなかったと不満を漏らしていた。
F1商業権所有者のバーニー・エクレストンは、近年、ヨーロッパの視聴率を重視して、ヨーロッパ外のイベントの開始時間を決定する傾向を強めている。ルノーのロバート・クビカは、これに関して、新しい意見を提案している。
「早朝にやってしまえばいいよ。そしたらヨーロッパでは土曜の夜になるだろ」