2009年F1開幕戦オーストラリアGPの初日フリープラクティスが終了し、両セッショントップのウイリアムズのニコ・ロズベルグをはじめ、各ドライバーが、それぞれの1日について語った。
2009年F1開幕戦オーストラリアGP金曜日ドライバーズコメント
1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) フリー走行1=16位/2=18位
P1:最初のセッションは、僕らにあまり多くの成果をもたらさなかった。プライムタイヤの性能を効果的に発揮させるためにハードワークを重ねたのだが、路面コンディションとクルマのセットアップのせいでそれが難しく、ハードにプッシュする自信が持てなかった。
P2:P1後に行った変更がクルマをかなり改善させてくれた。バランスをもっと良くするためにまだ作業を進めているし、まだ多くの問題を抱えているが、正しい方向に向かっている。
2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) フリー走行1=5位/2=17位
P1:路面はグリーンで滑りやすかったが、セッションの走り始めからクルマは良い感触だった。バランスは高速コーナーでは特に良かった。KERSも両セッションともスムーズによく作動している。
P2:まずまずの初日だった。ラップタイムはそのことを正しくは示していないけどね。結構良い走行ペースもあったし、前進していることは確かだ。今年から僕のクルマの担当になった新しいスタッフも満足させられたよ。
3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) フリー走行1=7位/2=10位
セットアップは良くもなく悪くもない感じだね。まだパフォーマンスを改善させる余地は残っている。2回目のセッションでソフトタイヤを装着して走行していた時、オーバーステアが原因でミスをしてしまい、タイムを出せなかった。その段階で、ハードタイヤ装着時とは、マシンバランスが違っていたんだ。ハードタイヤが理想的なチョイスとはいえないことは分かったけどね。セッション終了間際になって風が強まってきたが、これは当然ながらタイム向上の助けにはならなかった。明日は燃料搭載量がみんな同じになるから、果たしてどうなるか見てみよう。
4 キミ・ライコネン(フェラーリ) フリー走行1=3位/2=11位
午前中にはクルマは良かった。午後には、いろいろな解決策を試したが満足いくセットアップを見つけられなかった。パフォーマンスを改善させるチャンスは十分あると思うが、他のチームと比べてどれほどになるかは分からない。今日の時点で、僕らのポジションがライバルたちと比べてどのあたりになのか言及するのは難しい。明日の予選後には分かるだろう。
5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) フリー走行1=13位/2=15位
シーズン最初の金曜日だったけれど、それ以外では、セットアップを改善させて、レースに向けたタイヤの評価を行うという、まったくもって普通の作業を行った1日だった。多くのデータを収集できたから、もっと良くなるようこれから分析しなければならない。全体的にグリップが不足しているから、なぜだかを判明させないといけないね。
6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) フリー走行1=11位/2=14位
今日はこのコースでドライブできてすごく楽しかった。シーズンがスタートする、最高の瞬間だった。テクニカルな問題は何もなかったし、通常のタイヤ評価とロングランというプログラムをしっかりこなせた。アルバートパークは常設コースではないので、レースウイークエンドの走り始めはグリップレベルがすごく低い。2回のプラクティスセッション中にコース状況は改善していったけど、終了間際になってもまだ十分とはいえなかったね。
7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) フリー走行1=10位/2=12位
多くの冬のテストと、期待と、そして予想が終わり、ようやく2009年シーズンがスタートした。今日は、ライバルたちの動向を気にすることなく、暖かいコンディション下でクルマのセットアップに集中した。多くの価値ある情報を得られたので、いつも通り今夜これを分析していくよ。いくらかグリップは不足していたが、この問題を解決するためのアイデアはいくつかあるから、まだ自信はある。明日はもっと良いパフォーマンスを見せないとね。
8 ネルソン・ピケ(ルノー) フリー走行1=18位/2=19位
簡単な1日ではなかった。グリップがほとんどないグリーンな路面状況下でクルマのバランスを見つけるのに苦労した。でも、今日試したセッティングは、明日に向けて興味深い改善をもたらしてくれそうななので、僕はポジティブだよ。
9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) フリー走行1=12位/2=3位
タフな1日だった。かなりの周回を走行し、多くの作業をこなした。全体的には、タイヤの特性を理解するのと、正しいセットアップを探し出すことに集中した。なかなか簡単にはいかないね。クルマのバランスにはまだ完全には満足していない。タイムシート上ではかなり良く見えるかもしれないが、クルマはまだ完璧に快適にドライブできる状態ではない。明日に向けて最も重要なセットアップとバランスを改善させる必要があるね。まあ、どちらにしても、グランプリに戻ってこられて嬉しいと言わないとね。僕は、このレースウイークエンドの雰囲気と興奮の中でドライブするのが本当に好きなんだ。このために生きているんだよ!
10 ティモ・グロック(トヨタ) フリー走行1=8位/2=6位
最終的に、今日1日に満足しているよ。でも、僕にとっては2回目よりも最初のセッションの方が良かったと言わざるをえないね。最初のセッションでは、クルマからいい感触を得られて物事はうまく進んだのだが、その後突然いくつかの問題が発生した。クルマはちょっとナーバスになって、ロングランでは安定した感触を持てなかった。クルマの動きが2回のセッションの間に変化してしまったようなので、走行データを見直して、なぜこのような事態が起こったのかを調べる必要がある。まだやるべきことは残っているが、それがプラクティスの目的だし、明日の予選までにクルマのセットアップの作業を頑張って進めていく。
11 セバスチャン・ブルデー(トロロッソ) フリー走行1=19位/2=16位
トラブルフリーで、仕事を進めることができたのは良かった。シーズン序盤には大きな武器となるいくつかの開発パーツが不足していたため、十分なスピードではなかったけどね。高速時のオーバーステアを除けば、スーパーソフトタイヤ装着時のクルマのバランスには満足している。全体的にはそんなに悪くない。明日はQ2に進出するのは大変だろうけど、できる限りベストを尽くすよ。
12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) フリー走行1=15位/2=20位
僕にとって最初のF1プラクティス走行だったので、学んで対応すべき新しいことがたくさんあった。そんなに悪くはなかったよ。いくつかの変更を試して、クルマは周回ごとに良くなっていった。2回目のセッションは走り出しはすごく良かったが、その後は正しいセットアップを見つけるのに苦労した。このクルマでのテスト走行は不足していたから、今日はまるでテストのようで、クルマへの理解度を深めるために時間を費やした。このサーキットは初めてだから、まだコースに慣れる必要がある。今日は多くを学べたが、明日はもっと良くなるためにするべきことが多く残っているよ。
14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) フリー走行1=17位/2=4位
(母国の)オーストラリアに戻ってこられて嬉しいし、このGPを誇りに思っている。関係者は、訪れるすべてのファンのために最高のイベントを用意してくれているし、地元の人たちにとっても素晴らしいイベントになっている。山火事によってここ数カ月は厳しい状況だったので、今週はこのイベントを大いに楽しんでくれることを祈っているよ。今日は、クルマにいくつかの技術的な問題が発生したため、正直言うとあまり計画どおりにはいかなかった。最初のセッションでは多くの周回をこなすことはできなかったが、2回目は状況はかなり良かった。午前中に比べて周回をこなせたし、2種類のタイヤを試せた。今夜走行データを分析するのにいい材料が得られたよ。2回目のセッションが終了間際になったころ、コース沿いの木を通してどれだけ陽が落ちているかを見るのはすごく興味深かった。日曜日に向けてこの状況に慣れておくためにも、同じ時間帯で走行できて良かったよ。
15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) フリー走行1=20位/2=8位
午前中のプラクティスは最悪だった。油圧系に問題があって、十分に走れなかったんだ。午後になっていくらか走りこむことはできたけど、残念ながらセッション終盤に僕自身が愚かなミステイクをしてしまい、プログラムを消化することができなかった。でも、コース上での計測タイムのわりには今日行えた内容はまずまずだったから、明日はどうなるか楽しみだね。いつもの金曜日同様に、他のドライバーのラップタイムを分析するのは難しいけど、僕らは満足しているよ。
16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) フリー走行1=1位/2=1位
両セッション共、特にセクター2はかなり良かった。このセクターにはふたつしか“本物の”コーナーはないのだが、すごく面白いし、クルマはいい感触だ。FW31はコースのどこでもバランスが良いけれど、特にこのセクター2では他の箇所よりもさらに良い。冬のテストの後、新しくフレッシュなコースで走行するのはすごく嬉しいし、思ったよりもいいポジションにつけられた。
17 中嶋一貴(ウイリアムズ) フリー走行1=2位/2=7位
セクター2はアルバートパークでの僕のお気に入りだ。中速スピードの6コーナーから、9コーナーのような低速コーナー、そして最も速い11&12コーナーまで、ここのセクターはバラエティ溢れるコーナーが揃っている。このコース特性が走行リズムに乗るのを難しくさせるのだが、セクター2は間違いなく興味をそそるね。
20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) フリー走行1=9位/2=9位
今日の結果が、現在の自分たちのポジションを反映していることを望むよ。でも、今週末はまだ始まったばかりだけどね。午後はいいセッションになって、かなり期待できる走行ができた。クルマには満足しているし、これといった問題もなかった。クルマのバランスはタイヤによるね。2回目のセッションでレース用の走行をしたが、ソフトタイヤでは大いに苦しんだ。でも、路面にラバーが乗ってくればグリップレベルは改善されるだろうから、全体的にはOKだね。結果的にいいポジションにもなったし、今いる位置には満足だよ。
21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) フリー走行1=14位/2=13位
今週末に僕らがどんな走りを見せられるかを語るのはまだ早すぎる。クルマは高速ではいい状態だが、今のところリヤのグリップ不足に悩まされていて、まだ100%快適な状態にはなっていない。昨年に比べると状況が良いことは確かだけどね。明日どうなるかは分からないけど、少なくとも今夜状況を改善させられる可能性はあるね。
22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) フリー走行1=6位/2=5位
今日、ついにシーズンをスタートさせることができて良かった。良い初日のプラクティス走行になったし、特にハード側のタイヤでのロングランではクルマはすごくコンペティティブに思える。ソフト側のタイヤではまだ改善させるべき箇所が残っているから、明日のプラクティス走行ではその問題解決が最優先事項になる。ニュータイヤ装着時に2回ともトラフィックにつかまってしまったため、1周のアタックラップがどれだけ速いのかはまだ分からない。でも、それをはっきりさせる時間は明日十分ある。
23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) フリー走行1=4位/2=2位
ここメルボルンに来られたことはチームにとって大きな仕事の達成であり、コクピットに戻ってレースウイークエンドの戦略についてまた仕事ができるのは嬉しいね。開幕前に行えたテスト走行が限られていたにも関わらず、クルマがコンペティティブであることを証明できたし、今日はいい作業ができた。両方のタイヤの評価もできて、全体的なパフォーマンスには満足している。明日の予選でいい走りを見せられるチャンスは十分あると思うよ。
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オーストラリアGP金曜ドライバーズコメント:ロズベルグ「FW31はセクター2でのバランスが特にいい」
