オーストリアのメディアが、BMWザウバーのリザーブドライバーを務めるクリスチャン・クリエンが、チームとの契約によって来年レースドライバーに昇格すると報じている。

 過去にジャガー/レッドブルでレースに出場、ホンダのテストドライバーも務めたクリエンが、来年ニック・ハイドフェルドに代わってBMWザウバーのレースドライバーの座につくのではとオーストリアではウワサされている。クリエンは、2年間同チームの開発に携わった後、レースドライバーに昇格することを保証する契約を結んでいるのだという。

 オーストリアのVorarlberg Onlineは、契約に従ってクリエンは2010年と2011年にはレースシートにつくことができると主張しているが、クリエンは今はストーブリーグの動きはないと述べている。
「今の時点では、ドライバーマーケットはとても静かな状態だ」とクリエンは自らのウェブサイトで記している。
「通常なら、一年のこの時期にはすでにたくさんの交渉が進んでいるものだけれど、今年はほとんど何の動きもない。つまり、まだやるべき宿題が残っているということだ。その点をクリアにしたら、この問題はあっという間に進行するんじゃないかな」

 今季BMWザウバーは低迷しており、ランキングでハイドフェルドは12位、ロバート・クビカは15位に沈んでいる。オーストリアでは、クリエンに代わってチームを去るのはハイドフェルドだと推測されている。しかしいくつかのチームがクビカに関心を示しているとの話もある。その中のひとつはフェラーリであるが、フェラーリのリストにはクビカより上にフェルナンド・アロンソが位置しているはずだ。フランスのメディアは、クビカはバリチェロの代わりにブラウンGPに加入し、ジェンソン・バトンのチームメイトを務めるのではないかと報じている。

 クビカはドイツGPの週末にF1公式サイトに対して次のようにコメントしている。
「今も向上したいという気持ちは強い。でもあいにく僕らは大きな前進をなかなか果たせずにいる」
「外から見るほど厳しい状況ではないよ。僕らは優勝争いや、トップ5を競うことすらできない状況だけど、経験という意味で今シーズンをとてもいい一年にすることはできると考えている。こういう状況の中でも、学ぶべきことはあるし、こういう経験をするのは最終的に少しはいいことと言えるのだろうと思っている。でも、延々とこの経験をしていたくはないのは確かだね」

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