更新日: 2018.02.15 23:43
コッツォリーノ「PPスタートは自分にプラスになった経験」
#7 Kei Cozzolino
#8 Hiroaki Ishiura
Team LeMans PRESS RELEASE
FUJI SPRINT CUP
1LAP=4.563km
Race1/Race2:22LAPS(100.386km)
■#7 コッツォリーノ選手:最高速を争う予選で、初ポールポジションを獲得!!
■#8 石浦選手:予選の失敗が響き、2レースとも完走に終わる。
JAF Grand Prix SUPER GT&Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010と題して行われた今回のイベントは、富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。日本最高峰の2大レース同時開催は初の試みで、レースにもイベント的要素がふんだんに織り込まれた。Formula NIPPONでは、第1レース、第2レースと2回行われるレースのそれぞれのグリッド順位を決める予選で、第1レースは最高速、第2レースは通常通りラップタイムにて順位付けがなされるという、通常の予選とは異なる方式で行われた。
予選が行われたのは11月12日(金)。今回はレースウィークを通して天気に恵まれ、この日も爽やかな秋晴れ。午前中にフリー走行を行い、午後からはスペシャルステージとして、1台1台が順にタイムアタックを行う“スーパーラップ方式"での予選が行われた。先週鈴鹿で行われた最終戦で決定した2010年のランキング下位から順に出走し、ケイは6番目、石浦は8番目にそれぞれタイムアタックを行った。ケイは最高速狙いのセットアップを施したマシンで見事最高速314.502kmを叩き出し、第1レースのポールポジションを獲得した。ラップタイムは7番手。石浦はアタック中にコースアウトし、これは今回の大会規則上タイム無効となるため、第1レース、第2レースともに14番手とグリッドが決定した。
第1レースは11月13日(土)12:45よりフォーメーションラップスタート。ポールポジションのケイを先頭に全15台が隊列走行を終えると、一斉にスタート。ケイはスタートで失敗、大きく出遅れてしまい、オープニングラップで7番手まで順位を落とす。石浦はヒットさえ免れたが前方で起きたアクシデントを避け、いったん最後尾まで順位を落とす。ケイは2周目で6番手にポジションを上げるが、その後はポジションをキープしつつも徐々に後ろに他車が迫り、3台による6番手争いをする格好に。ポジションを死守していたケイだったが、とうとう11周で1台に先行されると13周、15周で相次いでポジションを落とし、9番手に。そのままチェッカーを受けた。石浦はラップタイムが上がらず苦しいレースとなり、13位完走でレースを終えた。
翌11月14日(日)第2レースが開催された。前日と同じく12:45からのフォーメーションラップに続き、いよいよ2010年最後となるレースが開始。7番手スタートのケイは、またもやスタートで失敗。さらにオープニングラップ中に後車に追突され、翼端板の一部を傷めてしまう。続く3周目、13コーナーで今後は別の車に追突されたケイは、そのまま残念なリタイヤとなった。石浦は第1レース同様、前車との間隔を詰められず苦戦。ケイに追突した2台がペナルティを受けると12番手に浮上。そのまま22周を終え、チェッカーを受けた。
⇒土沼広芳 監督のコメント:
「今回のスプリントカップでは最高速を争う予選が設けられ、ケイは最初から最高速狙いで予選に挑み、見事狙い通りにポールポジションを獲得できました。石浦は第2レースの通常のラップタイムを競う予選でポールを狙いましたが、コースアウトでタイムは無効、残念な結果となりました。第1レース、第2レースともにどちらの選手も見せ場を作れずに終わりました。ケイはポールスタートだったけれどスタートで失敗。石浦は後方スタートからのレースだったので、ポジションアップするには厳しかったです。シリーズ戦ではないにしても、チーム全員真剣に戦った結果が下位に沈んでしまい、悔しいレースになりました。来年また頑張ります。」
⇒#7 ケイ・コッツォリーノのコメント:
「どちらのレースもスタートでホイールスピンさせてしまって、スタートで順位を落としてしまいました。1レースはせっかくのポールスタートだったのにスタートでいきなり6台に先行されてしまいました。その後は、平常心を保ってレースを続けようと自分に言い聞かせていましたが、周りがダウンフォースが付いた仕様の中で僕のクルマはダウンフォースを削っていて、どんどんブレーキングが厳しくなり、結果は9位。ポールスタートだったので、もっと良いレースを見せられれば…と悔やまれますが、ポールポジションからのスタートは自分にプラスになった経験でした。2レースは7番手スタートからいきなり1周目で追突され、リアウィングの翼端板を破損。クルマのバランスは少し乱れましたが何とか頑張ろうと思っていた矢先、3周目に再び追突され、若干クルマが浮き上がるほどの衝撃を受け、クラッチが動かなくなりリタイヤとなりました。悔しい気持ちしかありませんが、この結果を受け止め、さらに来年に向けて努力したいと思っています。」
⇒#8 石浦宏明のコメント:
「フリー走行の時点でクルマのバランスが良く、それが予選に向けてさらに良くなっていました。ウォーミングアップのラップでもかなり手応えがあったんですけど、ストレートスピードは伸びず最高速の結果は最下位になってしまって、その分ラップタイムで稼いで第2レースのグリッドでポールを狙っていたんですけど、自分のミスでコースアウトしてしまって、2レースともほぼ最後尾に近い結果となってしまいました。チームが一生懸命やってくれているのに自分のミスで流れを悪くしてしまって、本当に申し訳なかったなと反省しています。第1レースはローダウンフォースのセッティングで臨みました。ストレートスピードはすごく速かったんですけど、コーナーが少し苦しくて、なかなかオーバーテイクにつながらず、良いレースができないまま終わってしまいました。第2レースでは、スタートで失敗したクルマに付き合わされてしまって順位が後ろに下がったので、その後何とかして抜きたかったんですが抜けずに終わってしまって、それも含めて自分に課題の残るレースでした。今年は良いレースもあって、オーバーテイクも何回かあったのですが、今年最後の今回のレースで抜くことができなかったのはとても悔しいので、反省して次に生かしたいと思います。」