2014 ドイツグランプリ フリー走行

シーズン中で最も高い部類の路面温度でのフリー走行となる
ソフトとスーパーソフトの組み合わせで、2〜3ストップのレースが予想される
明日以降のレース週末、変わりやすい天候に

2014年7月18日、ホッケンハイム
ピレリは、57°Cに達したシーズン中でも最も高い部類に属する温度を経験しました。この異例の暑さにも関わらず、タイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせであるPZeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトは、トラクションとブレーキングに関して厳しいこのサーキットでも期待された性能を示しました。

明日以降のレース週末は雨の可能性を含む変わりやすい天候との予報が出ていますので、高温のコンディションは続かないものと予測されています。したがって、本日の2回のフリー走行セッションで収集されたデータは、予選と決勝時に必ずしも適応しない可能性があり、各チームは、変化するコンディションへの対応を迫られることになります。しかし、もし決勝時にドライコンディションが続けば、2〜3回のピットストップとなるでしょう。

メルセデス勢が両フリー走行セッションで首位に立ったものの、チーム間のラップタイム差は比較的小さいものでした。しかし、前回のFormula One開催が2年前のホッケンハイムにおいて、各チームがドイツグランプリへ向けた準備作業を行った中、今日のラップタイム差は、多様な燃料搭載量やセットアップを考慮したものではありません。

ポール・ヘンベリーのコメント:
「現時点での両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約1秒となっていますが、ここホッケンハイムで路面の改善は主要な要素ではありません。明日以降、変わりやすい天候との予報が出ていますので、むしろ天候状態が大きな疑問符となりそうです。FRICサスペンションの非搭載について多くの議論が交わされてきましたが、ここまで見た限りでは、この措置がタイヤ動作にどのような影響を及ぼすのかを明言することは難しいです。今回は非常に高い路面温度でしたが、タイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせの両タイヤは期待通りの性能を示しました」

今日の豆知識:
アウディ、BMW、メルセデス、ポルシェなどのドイツの有名な自動車メーカーは、いずれもピレリOEタイヤの顧客です。ピレリは、ブロイベルクにあるMIRS(Modular Integrated Robotised System)を含む2つの工場をドイツ国内に持っており、年間1,000万本のタイヤ製造能力を有しています。ブロイベルクは、タイヤ工場としてだけではなく、トレーニングセンターとしても重要な役割を担っています。乗用車用タイヤのエンジニアや先進的な工場に勤務する作業員は、入社するとまずここでトレーニングを受けます。ブロイベルクは、ピレリにとってミラノに次ぐ重要な研究開発施設となっています。

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