新型「SUBARU WRX STI NBRチャレンジ2014」、VLNでセットアップ開始

 4月11日(金)・12日(土)、ニュルブルクリンク(ドイツ)でニュルブルクリンク耐久選手権第2戦(VLN2)4時間レースが行われ、「SUBARU WRX STI NBRチャレンジ2014」が出場しました。

 6月の24時間レースに向けて、スバルテクニカインターナショナル株式会社(STI)は出場車両のセットアップを目的に二度VLNレースに出場することを計画しています。今回はその第一回目で、STIが過去6回ニュルブルクリンク24時間レースに出場した経験をもとに、新型SUBARU WRX STI レースカーに盛り込んだパーツや改造のチェックを行った後、ライバル達との性能比較を行い24時間レースに向けた車両のセットアップを進めることが目的です。

 5月に出場を予定しているVLN第4戦でその結果を再確認し、必要であれば修正を加えることになります。今回のVLN第2戦には、吉田寿博とマルセル・ラッセー(ドイツ)の2名をドライバー登録しました。

 12日朝に行われた予選では、SUBARU WRX STIはSP3Tクラスの出場車両9台中6位でした。路面はドライで、気温は平年並みの10度前後。予選を終えて、全体的にマシンの安定度は高く、オールドコース特有のジャンピングスポットの着地でも姿勢を乱すことなく、想定通りのフィーリングとなっていることを確認しました。

 しかし、当日12時から行われた決勝レースは、計画通りに進みませんでした。レースがスタートし、吉田が6位からスタートして4位にポジョンアップしたところでSP3Tマシン同士のクラッシュがあり、レースは赤旗中断となります。約1時間半の中断の後、レースは残り2時間に短縮されて再スタートすることになりました。この後半はラッセーが続けて2スティントを走る予定でしたが、5位で周回中の最終ラップにラッセーは体調不良を訴えてピットイン。そのままレースは終了となります。その結果、SUBARU WRX STIはチェッカーフラッグを受けることができず、ノーリザルトとなりました。

 STI総監督の辰己英治は、「最後にチェッカーフラッグを受けられなかったのは残念ですが、今回はそれが目的ではないので気にはしていません。マシンは、安定度が高く速さも予想通りでした。しかし、同クラスのライバル達は予選では予想以上に速かったですね。とは言え、決勝レースではそれほど大きな差ではなかったし、最高速ではWRX STIも負けてはいません。まだこちらにはコーナリングスピードをあげてタイムアップできる余地を残しており、次回VLNでそれを実行するためこの1ヶ月を有効に使いたいと思います。十分戦えるとの実感を得て帰ってきました」と語っています。次回出場するVLNは5月17日・18日の予定です。

本日のレースクイーン

松田蘭まつだらん
2025年 / オートサロン
AUTOWAY/東京オートサロン2025
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    もっと見る
  • auto sport

    auto sport 2025年4月号 No.1606

    [検証]F1史上最大の番狂わせ
    ハミルトン×フェラーリ
    成功の確率

    詳細を見る