2016年のダカールラリーは4日、ビジャ・カルロス・パス〜テルマス・リオ・ホンド間846km(SS距離510km)のデイ2が行われ、今年がダカール初挑戦のセバスチャン・ローブ(プジョー2008DKR16)がトップタイムをマークし、総合首位に浮上した。
悪天候によりデイ1の走行がキャンセルされた2016年のダカールラリー。4日のデイ2が本格的な競技の幕開けとなったが、この日もステージの一部が豪雨に見舞われたため、SS距離が当初予定されていた317マイル(510キロ)から240マイル(約386キロ)に短縮されて実施された。ローブはデイ2のすべてのチェックポイントでトップタイムを記録し、最終的に総合2番手のチームメイト、ステファン・ペテランセル(プジョー2008DKR16)に対し、2分23秒のギャップをつけている。
走行後、ローブはステージ走行中、マシンがスタックする場面があったことを明かし、「トップタイムは想定していなかったから、本当に嬉しい」とコメントした。
「ステージ中盤に路面がぬかるんでいる場所があって、タイヤをとられてしまった。2分くらいロスしてしまったよ。脱出できて幸運だった」
「ぬかるみを脱した後はコースに留まることだけに集中したよ。とても難しいコンディションで少し恐怖を感じる場面もあったけどね。ただ、それ以外は大きな問題はなく、いいリズムで走りきることができたと思う」
総合3番手は南アフリカのインペリアル・トヨタから参戦するジニール・ドゥビリエ(トヨタ・ハイラックス)が獲得。総合4番手には近年ダカールで強さを発揮しているミニ勢のミッコ・ヒルボネン(ミニ・オール4レーシング)が続いている。昨年王者のナッサー・アル-アティヤー(ミニ・オール4レーシング)は走行中にパンクがあり、ローブと8分差の総合9番手につけた。
そのほか、トラブルやアクシデントに見舞われた有力ドライバーもいる。カルロス・サインツ(プジョー2008DKR16)にはエンジントラブルがあり、10分以上をロス。総合13番手まで順位を落としたほか、2014年ダカールウイナーのホワン・ナニ・ロマ(ミニ・オール4レーシング)はぬかるみでマシンがスタックしてしまい、トップから45分以上遅れの総合44番手に沈んでいる。また、オルランド・テラノバ(ミニ・オール4レーシング)、チェビー・ポンス(フォード・レンジャー)も同様のアクシデントで大きくタイムを失ってしまった。
四輪市販車部門での3連覇に挑む日本のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、ニコラ・ジボン/ジャン・ピエール・ギャルサン組がクラス5番手、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組がクラス6番手につけた。トラッククラスの日野チーム・スガワラ勢は、菅原照仁/杉浦博之組519号車が総合23番手、菅原義正/高橋貢組528号車が総合47番手となっている。
ダカールラリー2016のデイ2ハイライトはJ SPORTS3で22時~22時30分に放送される予定だ。