今季のル・マン24時間耐久レースで、チーム・オレカ・マットムートのプジョー908 HDi FAPをドライブしたロイック・デュバルは、5位という成績がチームにとっては最高の結果であり、この順位に満足していると語った。
ニコラス・ラピエール、オリビエ・パニスとともに“オール・フレンチ・ラインナップ”で臨んだチーム・オレカ・マットムートとデュバル。昨年はファステストラップもマークし、総崩れとなったプジョー勢の最後の砦として気を吐いたが、今季は“型落ち”のプジョー908 HDi FAPでの挑戦。予選からアウディ、プジョーの両ワークスとはタイム差が顕著に開いていた。
スーパーGTではウイダーHSV-010をドライブ、素晴らしい速さをみせてきたデュバルだが、今回のル・マンでは両ワークスと現実的に争う手立てがなかったと認めつつ、5位という結果はチームにとって最高のパフォーマンスだったと語っている。
「5位以上のポジションはなかっただろうね。僕らが望むことができた最高の順位だったと思う」とデュバル。
「プジョー、アウディのワークスにはパフォーマンスという面で争うことはできなかったよ。僕らができることは、彼らに何かアクシデントが起きることを待つだけだった。個人的には、レース中に2回クラッシュしたことでより遅れを大きくしてしまった。これには我ながらガッカリしたよ」
「でも、たとえそのアクシデントがなかったとしても、僕らは今年、勝利を狙うことが難しいだろうことは分かっていたんだ。もちろん、僕たちは勝つために来ているのであって、すごくフラストレーションはたまったけどね。もちろん5位は満足してる。でも僕らは勝ちを狙い続けるよ」
「チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、僕のチームメイトは偉大な仕事をした。でも、5位が精一杯だったよ」