グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード

恒例の“モータースポーツの祭典”開催
LEXUS LFA、トヨタTS020をはじめとする車両が迫力の走行を披露

 6月30日(木)から7月3日(日)にかけて、イギリス南部のグッドウッド・チチェスターで、モータースポーツの祭典、“グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード”が開催された。
 “グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード”は、イギリスの貴族であるチャールズ・マーチ卿が、自らの広大な屋敷を開放して1993年より開催している世界最大級のモータースポーツイベント。最新のF1カーやラリーカー、スポーツカーやクラシックカーまで、数々のレースシーンを彩ってきた名車の走行する姿を間近で目にすることができるこのイベントには、今年も週末を通して15万人もの熱烈なモータースポーツファンが集結した。
 今年で開催19回目を数えるこのイベントには、トヨタは2002年から参加。LEXUS LFA(ニュル24時間レース仕様)をはじめとする車両によるデモ走行と、トヨタブースでの最新車両及びコンセプトカーの展示で観客の注目を集めた。
 会場内に特設された全長1.16マイル(1.87Km)のヒルクライムコースでは、ニュルブルクリンク24時間レースでの活躍が記憶に新しいGAZOO RacingのLEXUS LFA(レース仕様)や2012年から生産が予定されているLEXUS LFA ニュルブルクリンクパッケージを飯田章、木下隆之がドライブし、勇姿を披露。
 また、1998年のルマン24時間レースで、最後の1時間まで首位を走行しながら惜しくもリタイアに終わったトヨタTS020(GT-One)が、当時ステアリングを握った元F1ドライバーのティエリー・ブーツェンのドライブで登場し、大きな歓声を受けていた。
 WRC(世界ラリー選手権)で活躍したグループBトヨタセリカツインカムターボ(TA64)もユハ・カンクネンのドライブでヒルクライムをアタック。
 加えて特設のフォレストラリーステージでもデモ走行が行われ、WRC元チャンピオンのビョルン・ワルデガルドがグループBセリカツインカムターボで出走したほか、ダカールラリーで市販車クラス優勝を飾ったランドクルーザー200も三橋淳の大迫力の走行で観客にアピールした。
 今年も好天に恵まれたグッドウッド・フェスティバルは、集まった多くのファンがモータースポーツの歴史と魅力を満喫し、大盛況のうちに幕を閉じた。

トヨタTS020(GT-One) ドライバー:ティエリー・ブーツェン
「1999年のルマン24時間レースにトヨタGT-Oneで参戦することになった時に、あのレースを自分の引退レースとすると決めていた。しかし、レース中のクラッシュでレースを終えることとなり、自分の中では中途半端な幕切れとなっていた。今回、トヨタGT-Oneをグッドウッドで走らせるにあたり、ドライバーとしてわたしに声をかけてもらい、本当に嬉しかった。今回このグッドウッドでトヨタGT-Oneを走らせることで、ずっと残っていた1999年の残念な思いに区切りをつけることができた。これほど多くの観客に、自分がドライブするトヨタGT-Oneの走りを見てもらえて感無量である」

LEXUS LFA ドライバー:飯田章(写真右)
「100年前のレーシングカー、そこから今に至る名勝負を繰り広げたレーシングカー、そして現代のレーシングカーが、このグッドウッドのヒルクライムの同じコースを走り、同じ風景を見て、数万のファンが笑顔で声援してくれている。自分もその中で、先週ニュル24時間レースで戦ったLFAで走っている。クルマを中心に、ファンが、ドライバーが集結するグッドウッド、なんとも言えない心地良さがここにはある。是非ともまた来たい」

LEXUS LFA ドライバー:木下隆之(写真左)
「二度目のグッドウッドをとにかく楽しんでいる。普段レースの場ではピリピリしているドライバー達が、童心に返った表情でクルマと接し、ドライビングを楽しんでいる。ドライバーの国籍も関係ないし、ファンあこがれのF1優勝ドライバーも声を掛けてきてくれる。これがグッドウッドの魅力だ。小さなお子さんから、年配のご夫婦まで、目をキラキラさせて、クルマを見ているし、僕らドライバーの走りを見てくれている。この雰囲気がたまらなく魅力的だ」

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