スーパーフォーミュラ 2015年 第3戦 富士 予選
アンドレア・カルダレッリが2年連続の富士PP
中山雄一が自己最高の4番手グリッド
7月18日(土)富士スピードウェイでスーパーフォーミュラ第3戦の予選がウェットコンディションの下で行われ、アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)が昨年の富士大会に続く、2年連続のポールポジションを獲得した。チームメイトのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が2番手で続き、インパルが最前列グリッドを独占。スーパーフォーミュラ2年目の中山雄一(KCMG)が2列目4番手につけ、自身最高位グリッドを獲得した。
18日(土)は懸念されていた台風こそ過ぎたものの、まだその影響が残りウェットコンディション。午前中のフリー走行時は雨は止み、ウェットから乾きつつある中で行われたが、その後も降ったりやんだりを繰り返し、風も強いコンディション。
午後2時45分の予選開始時には、雨は止んでいたがコースはウェット。そして、Q1(20分)のセッションが開始される頃に再び雨がぱらつき始めたため、全車セッションスタートと同時にコースインし、序盤から積極的にアタックを開始した。
Q1のセッション後半に入ると雨量が増してきたため、タイムアップは困難に。トヨタ勢は前半から着実にタイムを刻んでいき、11台全車がトップ14に入ってQ2進出を果たした。
Q2(7分)も序盤から水煙を上げながら各車アタックしていったが、セッションが進むにつれ路面が回復していき、タイムも向上。終盤、チェッカー目前の最後のアタックでめまぐるしく順位が入れ替わっていった。しかし、チェッカーと前後したこのタイミングで再び雨が強くなり始め、コンディションが変化。タイヤ選択やセッティングをあわせきれなかった車両が僅差でQ3進出条件であるトップ8に届かず。
1戦間を空けての負傷から復帰となった中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が7番手、小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が8番手と苦しみながらもQ3進出を果たす一方で、前戦ポール・トゥ・ウィンで初優勝を飾った石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が10番手、開幕戦勝利のアンドレ・ロッテラー(PETRONASTEAM TOM'S)が12番手と、開幕からの2戦の勝者が揃ってQ2敗退となってしまった。
また、午前中のフリー走行から好調だったウィリアム・ブラー(KONDO RACING)とジェームス・ロシター(KONDO RACING)も9番手、11番手と僅差ながらQ3に進めず。フリー2番手の国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)も13番手となってしまった。 大波乱の展開となったQ2だが、中山が6番手と好タイムをマークし、自身初となるQ3進出を果たした。
Q3(7分間)の開始時には、更に雨量が増したように見え、タイヤを温めるセッション序盤では、挙動を乱す車両も出るなど難しいコンディションとなったが、LENOVO TEAM IMPULの2台はセッティングとタイヤ選択が決まり、他車を大きく引き離すタイムをマーク。Q1、Q2共にトップタイムと絶好調のカルダレッリは、唯一1分40秒台に入れる速さを見せ、昨年スポット参戦ながらポールポジションを獲得した富士で、2年連続となるポールポジションを獲得した。
チームメイトのオリベイラは僅か0.13秒及ばなかったものの最前列2番手グリッドを獲得し、LENOVO TEAM IMPULが最前列グリッドを独占。中山が2列目4番手に入り、自身キャリア最高位グリッドにつけることとなった。
小林、平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、中嶋一貴の3台は、午前中のフリー走行とは異なるコンディションとなったこのセッションでタイヤ選択が合わず、6番手、7番手、8番手から明日の決勝に挑むこととなった。
LENOVO TEAM IMPUL 20号車 ドライバー
アンドレア・カルダレッリ:
PP獲得を喜ぶアンドレア・カルダレッリ 「今朝のフリー走行の段階では、予選時の路面コンディションは大きく変わるだろうと思っていたのであまりセッティングの変更はしなかった。クルマの状態は良かったので予選は行けると確信していた。予選では、セッションが進んでいくと雨が強くなるのはわかっていたので、早い段階でタイムを出しておこうと思っていた。この悪いコンディションの中で、こんなに良い予選結果が得られたのは、前戦の岡山からチームが頑張ってくれた結果だと思っている。明日も全力を尽くす」
LENOVO TEAM IMPUL 19号車 ドライバー
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ:
「朝から5分毎に天候や路面コンディションが変わるような状況だったので、僅かなミスが大きなロスになると思い、慎重に走った。フリー走行ではトップタイムと調子は良く、Q1の時にタイヤ選択を間違えたがなんとか突破出来た。我々は昨年の富士で良かったセッティングに近いカタチで今回うまく行き、アンドレアは、前回の岡山の進化系。エンジニアは違うが今日のこの結果はとても嬉しい。しかし、大事なのは明日なので、チームと共に明日も頑張る」