15日、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われたVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)で、トヨタの市販前のスポーツカー、FT-86がレースデビューを飾った。
トヨタと富士重工が開発中のスポーツカー、FT-86は、今回のVLNで市販前の状態ながらレースデビュー。ほぼノーマルに近い外見に、ロールゲージなどレース出場に必要な装備を付け、市販車のテストカーによく見られる擬装用の模様をメインのカラーリングとして登場した。
影山正彦/高木実/勝又義信というトリオで参戦したFT-86は、189台が参加した予選では10分39秒515で167番手。決勝では6周遅れの120位で無事完走を果たし、初陣を飾った。
一方、同じくGAZOO Racingから参戦、トヨタ自動車豊田章男社長が“モリゾウ”名義で飯田章、そしてアストンマーチンCEOのウルリッヒ・ベッツ、同じくアストンマーチン社のクリス・ポリットとともに114号車アストンマーチンV12ザガートをシェアする形でドライブした111号車レクサスLFAは、予選で総合27番手(クラス2番手)、決勝83位でフィニッシュ。114号車ザガートは予選で総合28番手、決勝リタイアという結果になった。
GAZOO Racingの3台目、木下隆之/高木実/佐藤久美組レクサスIS-Fは予選総合52番手、決勝では総合126位でフィニッシュした。