F1第11戦ドイツGPのフリー走行3回目は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。2番手はフェルナンド・アロンソ、3番手はマーク・ウエーバー。BMWザウバーの小林可夢偉は11番手、HRTの山本左近は21番手となっている。
3回目のフリー走行はセッションの直前に雨が落ち始め、コースコンディションはウエット状態でスタート。気温、路面温度とも19度で、各車最初のインスタレーションラップはウエットタイヤを履いての走行となった。
セッションは開始15分過ぎから各車のタイム計測がスタート。上位陣ではレッドブルのベッテルが最初からインターミディエイトタイヤを履いてアタックに入り、すぐに1分29秒台のトップタイムをマーク。この頃には雨もあがってコースコンディションは徐々に回復、ベッテルは周回毎にタイムを更新しながら序盤は8周を走って1分24秒台までタイムを縮めた。
しかしセッションが折り返すと、コースコンディションはさらに回復を見せ、残り20分というところでセバスチャン・ブエミがスリックタイヤを履いてアタックを開始する。するとそこからは数分おきにトップタイムが塗り替えられ、残り13分にはフェリペ・マッサが1分19秒台をマーク。その後もウエーバー、ジェンソン・バトン、マッサ、ルイス・ハミルトンという順でトップタイムが書き換えられていった。
終盤残り10分はコース上もほぼドライとなり、各車ス−パーソフトタイヤの投入でセッションはそれまでのタイムバトルがさらに白熱さを増していった。ここでは最初に1分16秒台に入れたベッテルに加え、フェラーリのアロンソ、ウエーバーの3人が周回毎にトップタイムを記録。そこにマッサほかマクラーレンやメルセデス勢も加わり上位は激しくポジションを入れ替える展開となった。
しかし最後はベッテルが1分15秒103という最速タイムをマーク。アロンソがコンマ2秒差の2番手、ウエーバーが3番手。コンマ1秒離れてマッサが続き、以下ニコ・ロズベルグ、ハミルトン、ミハエル・シューマッハー。小林可夢偉も予選を前に11番手とまずまずの位置につけた。