中東ドバイ・アウトドローモで行われたドバイ24時間レースは14日決勝レースが行われ、アブダビ・バイ・ブラックファルコンのメルセデスベンツSLS AMG GT3が優勝。ハイコ・モータースポーツのメルセデスが2位、3位と続き、メルセデスSLSが表彰台を独占した。
このドバイ24時間レースは、ジェントルマンレーサーを中心に開催される耐久レースで、ヨーロッパなどから多くのGT3/GT4マシンが参戦。日本からはJLOCがスーパーGTで活躍していたランボルギーニ・ガイヤルドを持ち込み井入宏之/坂本祐也/青木孝行/織戸学というメンバーで参戦したほか、正式にお披露目されたばかりのニッサンGT-R GT3もJRMモータースポーツから参戦した。ニッサン勢では370Zが2台、RJNモータースポーツから参戦。SP3クラスの120号車には田中哲也が乗り込んでいる。
決勝に向け特殊なハンディキャップが課されることになる予選では、UAEをベースに活動するAUHモータースポーツのフェラーリ458 GT3がポールポジションを獲得。続いてル・マン・シリーズなどでもおなじみのAFコルセが走らせるフェラーリ458 GT3が続き、フェラーリ勢がフロントロウを独占。次いでミハエル・クルム/アレックス・バンコム/トーマス・キンバー-スミス/フランク・マイルー組ニッサンGT-R GT3が3番手につけた。
決勝では、ストラテジーを成功させたカリード・アル-カシミ/ジェローム・ブリークモレン/シーン・エドワーズ/トーマス・イエーガー組ブラックファルコンのSLSが、ハイコ・モータースポーツの2台のSLSと僅差の争いを展開。ブラックファルコンはわずか2周差でトップでチェッカーを受け、優勝を飾った。
メルセデス勢が表彰台を独占する一方、4位となったのは昨年の勝者であるサウジファルコン・バイ・シューベルトのBMW Z4 GT3。ポルシェやランボルギーニ勢が続き、トップ10はすべてGT3車両で占められることとなった。
JLOCのランボルギーニ・ガイヤルドは、予選ではハンデゼロを狙い22番手へ。織戸がスタートを担当し上位を狙ったが、ミッション交換やエンジン交換などを強いられ総合56位、クラス25位でフィニッシュ。JRMのニッサンGT-R GT3も途中ストップを喫し、総合70位でチェッカーを受けている。
田中哲也が乗り込んだRJNのニッサン370ZはSP3クラスポールポジションを獲得するも、決勝はクラス10位に。一方、もう1台の370Zで、SP2クラスに“ゲーマードライバー”チームで参戦した100号車は、総合26位、クラス3位で表彰台を獲得している。ガルフ・チーム・ファーストから参戦した井原慶子は、総合50位、クラス13位でチェッカーを受けた。