ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.06.24 00:00
更新日: 2018.02.17 00:59

ニッサン「全力を尽くした。来年また戻ってくる」


サバイバル戦となったニュルブルクリンク24時間レースを走破

・#80 NISSAN GT-R NISMO GT3、大波乱のレースをクラス13位でフィニッシュ
・#30 GT-Rは夜間走行中にリタイア
・山内一典が所属の#24 GT-Rのシュルツ・モータースポーツGT-Rはクラス11位を獲得

2014年6月22日 ニュルブルクリンク(ドイツ)
 2014年のニュルブルクリンク24時間レースは6月22日にフィニッシュを迎え、2台の「NISSAN GT-R NISMO GT3」がフィニッシュラインを越えました。世界有数の過酷なレースの舞台となるのは、25kmを超すノルドシュライフェ(ニュルブルクリンク北コース)。160台以上のマシンに600人を超えるドライバー達が世界でも厳しいことで知られるレースイベントでの勝利に挑みました。

 日産勢で今イベントのヒーローとなったのは、2013年GTアカデミー・ドイツの卒業生、フローリアン・ストラウスでした。#80 GT-Rのドライバー、ルーカス・オルドネスが風邪で体調不良となり決勝への参加ができなくなったことから、9ヶ月前にレースを始めたばかりのストラウスが代役として、ブラインドコーナーの多い172のターンを誇るノルドシュライフェでのべ8時間の走行を担うことになりました。

「先日のVLNレースでこのコースを走ったばかりだったので、あまり緊張はしませんでした」とストラウスは述べました。「序盤は少し不運があったので、また追いつけるようにすべてを確実に進めたいと思いました。千代さん(#30 GT-R)に追いついた時には一緒にいいバトルができました。クラス違いの遅い車を追い越しながらでしたので、とてもエキサイティングでした。チームのために最善を尽くせるよう、落ち着いていいリズムを築くように自分に言い聞かせました」

 ストラウスの語る不運とは、レース1周目でアレックス・バンコムが駆る#80 GT-Rが接触し、修復のためにピットに入らなくてはならず周回遅れになってしまったことです。マシンは、その後のレースでは戦闘モードに復帰しました。バンコムは上位陣同様のペースを記録するなど最善を尽くしましたが、ニック・ハイドフェルドとストラウスにとって、その先の壁はあまりに高すぎました。


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