現在ホッケンハイムと交互にドイツGPを開催しているニュルブルクリンクが破産の危機に直面していると報じられている。
18日、ラインラント・プファルツの州知事は、マインツでの記者会見において、ニュルブルクリンクの危機を認めたとguardian.co.ukが報じた。
報道によると、サーキットを運営するニュルブルクリンクGmbHはラインラント・プファルツの銀行に対し、2009年の再開発に伴う2億3,500万ポンド(約289億円)の返済義務があるという。金利返済のためEU委員会に対して1,000万ポンド(約12億3,000万円)の緊急融資を申請したものの、これは承認されない見込みだ。そういった状況を受け、州知事は同社は「今月末には破産する可能性が高い」と発言した。
ニュルブルクリンクはホッケンハイムと交代でドイツGPを開催しており、運営会社が破綻すれば来年のドイツGPに関して懸念が生じる。
ホッケンハイムの所有者たちは以前、毎年ドイツGPを開催する余裕はないと発言していた。しかしマネジングディレクターのゲオルク・ザイラーは今回、状況を整えられれば毎年開催する可能性もあると述べた。
Auto Motor und Sportに対してザイラーは次のようにコメントしている。
「今の時点では何の要請もない。だがもし要請されれば、ホッケンハイムで毎年F1を開催する可能性はある」
「しかしそれには、すべての条件に関して合意がなされなければならない。コスト面、契約、指針、さらにさまざまなものに関してだ。簡単に実現できるのかどうかは分からない。交互開催を今後も継続できれば我々としてはありがたい」