世界最大規模のツーリングカー耐久レース『第39回ニュルブルクリンク24時間レース』は6月24日に予選2回目が行われ、前日の予選で暫定ポールポジションを獲得していたドミニク・ファーンバッハ-組のフェラーリ458 GTCがワークス系チームを退け、堂々の初ポールを獲得した。
予選2日目も天候は不安定で、午後に入るとヒョウが降りコースはウェットコンディションに。気温14℃と寒いコンディションのもと16時55分から2時間の予選が行われたが、開始1時間ほどで降雨があり各車アタックを中断。
その後天候は回復したものの、前日のファーンバッハーのタイムを更新する車両はなく、日本でも活躍したファーンバッハー組フェラーリ458 GTCが初のポールポジション獲得となった。前日の予選1回目、不安定な天候をにらみ開始早々にニュータイヤを装着してベストタイムをマークしたドミニク・ファーンバッハーは「純プライベーターがワークスチームのタイムを上回ったことは、性能調整がうまくいっているということ。非常に嬉しいし、ぜひ結果を残したい」とPP獲得の喜びを隠さない。
2番手には昨年までポルシェユーザーだった地元マメロウのメルセデスSLS AMG GT3が、3番手には前日2番手だったブラックファルコンの22号車メルセデスSLS AMG GT3がつけ、ニュル24時間初陣のメルセデスが上位に。昨年優勝のBMW M3 GTは前日、バンクを持つニュル名物コーナーのカルーセルでクラッシュした7号車が4番手、1号車が5番手と好位置につけた。
主要な日本車ではGAZOO Racingの2台のレクサスLFAがこの日も降雨のために満足なアタックができず、飯田章組の88号車が総合23番手・SP8クラス2番手で最高位。木下隆之組87号車が総合26番手・クラス3番手につけた。山本泰吉/山内一典のニッサンGT-Rは総合49番手・SP8tクラス3番手、ミハエル・クルム/田中哲也のニッサン370Zは総合52番手・SP8クラス6番手。吉田寿博組のスバル・インプレッサWRX STIもこの日はセッティングの確認などでタイムアタックは行わず、総合77番手・SP3Tクラス6番手となった。
注目の24時間レースは25日の16時(日本時間23時)にスタートが切られる。