25日にスタートが切られた第39回ニュルブルクリンク24時間レース」は、6月25日の16時に202台の車両がスタート。予選上位陣がトラブルやアクシデントで脱落するなか、8時間経過の0時で地元マンタイレーシングの#18ポルシェが総合トップを走行中。同一周回上の2~6番手はFIA GT3規定のSP9クラス車両が占めている。
レース直前まで降っていた小雨は止んだものの、気温11℃、ハーフウェット路面というコンディションでスタートしたレースは、ミシュランタイヤを装着した予選2番手の30号車メルセデスベンツSLS AMG GT3と予選6番手の32号車メルセデスSLS AMG GT3が飛び出してワン・ツー態勢に。やがてコースは乾いていき、2回目のピットでドライタイヤをチョイスするチームが出てきて順位は目まぐるしく変化した。
レース開始1時間時点でトップを走行していた7号車BMW M3 GTはブレーキにトラブルを抱えて脱落。また1号車BMW M3 GTも名物コーナーのカールセルでバックマーカーと接触&スピン、さらにフロントの修復でタイムロスを喫した。さらにポールシッターでレース開始2~4時間をリードした#2フェラーリは足回りにトラブルを抱え、修復のために45分間をピットで費やすことに。それを追いかけていた9号車ポルシェ911 GT3Rハイブリッドもミッション交換に1時間半を要し優勝争いから脱落することとなった。
そんな展開のなか、イエロー&ライトグリーンのカラーをまとった2台のポルシェ911GT3Rを、しかも全く同じ4名のドライバーでエントリーしていた地元マンタイレーシングは、レース開始3時間を過ぎて18号車に集中するために11号車をリタイアさせた。これで18号車は5時間目にトップに立ち、さらに8時間経過の時点でも総合トップ(SP7クラストップ)を快走中。2番手32号車メルセデス、3番手76号車BMW Z4、4~6番手は16号車、15号車、14号車アウディR8と2~6番手をSP9クラスが占め、7番手にはアクシデントがあったものの戦列復帰した1号車BMW M3がトップと同一周回を走行中だ。
日本車ではスバル・インプレッサWRX STI(吉田寿博/佐々木孝太/マルセル・エンゲルス/カルロ・バンダム)が総合28番手SP3Tクラストップを順調に走行中。山本泰吉/山内一典のドライブするニッサンGT-Rも総合35番手・SP8Tクラス2番手と健闘。
0時直前まで総合19位につけていたレクサスLFAの88号車(飯田章/石浦宏明/大嶋和也)は、大嶋が運転中に他車両に追突されリヤが破損しピットで修復中。また87号車(木下隆之/アンドレ・ロッテラー/脇阪寿一)は序盤にエンジントラブルを抱えたため、エンジンを載せ換え作業を行っている。またミハエル・クルムと田中哲也がドライブするニッサン370Zは一時総合33位まで順位を上げていたが、マシントラブルのために大きく順位を落とした。