現在チームメイトのジェンソン・バトンの後塵を拝しているルイス・ハミルトンが、今後形勢が逆転するときは来ると思うと述べた。また、ふたりの関係において緊張が高まるようなことはないだろうとも語っている。
バトンは中国GPの難しいコンディションの中でタイヤ選択の判断を的確に行い、今季2勝目を挙げた。ハミルトンは序盤のタイヤ戦略に失敗したが、2位まで挽回し、マクラーレン1-2に貢献した。今年4戦において予選でのふたりの戦いは3対1でバトンが勝っており、ランキングでもバトンは60ポイントで首位、ハミルトンは49ポイントで4位となっている。
「僕はすごいレースをしたと思う」とハミルトンはイギリスのメディアに対して中国GPについて語った。
「でも彼(バトン)は正しい判断をしたために、楽なレースができた。僕は厳しい状況で戦っていい結果を出した。でもできれば次からは楽なレースがしたいな。彼がチームに加入したことでいろいろなことがあった。僕としては自分が優位に立ちたいけれど、彼にとってはすごくよかったよね。彼の方がいい仕事をした。でも今後形勢が逆転したら、僕が今の彼の立場に立てるだろう」
ふたりは、かつてのアイルトン・セナとアラン・プロスト、また彼自身とフェルナンド・アロンソのような激しいライバル関係になっていくのだろうかという問いに対し、ハミルトンはそれを否定した。
「僕らの間にそういうことが起こるとは思わない。僕らは互いを倒したいと思ってはいるけれど、ジェンソンは賢明だから過剰にアグレッシブな行動をとるようなところはないし、僕も同じだ。僕とジェンソンの関係で素晴らしいところは、そこなんだ」