ルイス・ハミルトンは、メルセデスが今年タイトル争いに加われるという人々の予想は間違っていると語った。
メルセデスはこの3年で1勝を挙げるのみで、タイトル争いには絡めずにいる。しかしマクラーレンからメルセデスに移籍したハミルトンは今年何度か勝ち、タイトルにも挑戦できるだろうとの声も出ている。
今年の勝利の可能性をこれまで否定してきたハミルトンは、バルセロナでのF1合同テストにおいてもその主張を繰り返した。
ハミルトンは、バルセロナで2日目と4日目の走行を担当し、2日目には4番手、雨となった4日目にはトップタイムをマークしている。チームメイトのニコ・ロズベルグは、テスト初日にトップだった。
「不可能と思っているわけじゃないけど、彼らは僕らを買いかぶっている」とハミルトン。
「(セバスチャン・)ベッテルとおそらくフェルナンド(・アロンソ)は、僕がタイトル争いに加わると言っているようだ。でも僕は今の時点ではそうなるとは思っていない」
「もちろん(タイトルが)目標だけど、去年のクルマは(トップから)1秒以上、時には2秒遅かったことを忘れてはならない。そしてまだ1秒縮めてはいない」
「ライバルたちは冬の間にさらに1秒縮めるだろう。でも僕らは3秒縮めてはいないというのが事実だ」
「シーズンの終わりまでには追いつくことを目指している。でも今はまだそういう状態じゃない」
ハミルトンは、メルセデスは今、トップグループのすぐ後ろの位置にいると考えている。
「今作業している最中だ。新しいものをマシンに加え、テストしているが、思っていたよりいいものもあれば、よくないものもある」
「ダウンフォースはそれほどよくはないが、これからアップデートを加える。最速になれるほど速くはないだろうけど、遅くはない。それは確かだ」
しかしメルセデスは正しい方向に進み始めており、いずれは成功できると、ハミルトンは言う。
「成功できないと考える理由はない」
「人は時々方向性を見失い、軌道修正しなければならなくなる。このチームには優秀な人々が大勢いる。彼らはそれをやっており、僕らは今、正しい方向に進み始めているんだ」