ミハエル・シューマッハーがF1復帰を断念したことで、ヨーロッパGPでフェリペ・マッサの代役を務めることになったルカ・バドエルは、久々のグランプリ出場となるが準備はできており、フェラーリとファンのためにベストを尽くすと述べた。

 F3000でタイトルを獲得した後、F1にステップアップしたバドエルは、1999年日本GPまでの48戦に参戦、その後はテストドライバーを務め、F1レースでは走っていない。しかし、当初はマッサの代わりにフェラーリを駆るはずだったシューマッハーが、2月に負った首の怪我が完治しておらずF1走行に耐えられないとして出場をキャンセル、フェラーリは長年テストドライバーを務めてきたバドエルの起用を決めた。

 もうひとりのテストドライバーでありスペイン出身のマルク・ジェネの起用を期待していたスペインモータースポーツ連盟会長など、バドエルの起用を批判する者もいる中、彼本人はレース復帰に何の問題もないと述べている。

「今年の規則によって、僕たちテストドライバーが走行を行う機会は著しく減ったが、過去数年同様、僕はどんな状況にも対応できるよう準備を整えてきた」とバドエルはフェラーリの公式サイトにおいてコメントしている。
「僕は長い間この仕事に携わってきた。フェリペの事故の後、僕は自分のプログラムを強化していたから、この点から考えて自分には全く問題はないと確信している」
「子供のころからフェラーリでレースをすることを夢見てきた。そしてその願いが実現するチャンスが訪れたんだ。ミハエルのことは残念だ。彼がどれだけ戻ってきたかったか知っているだけにね。僕は彼の友人でありファンだからなおさらだ。僕らはこの数日連絡を取っていたし、先週はロナートで一緒にカートにも乗った。だから今回の(復帰の)プランに取り組む彼の動きをとてもよく理解していたんだ。でも、昨夜、ステファノ・ドメニカリからこのニュースを知らされ、その数分後、彼から電話があった。彼はいつでも僕にアドバイスをくれるだろうし、僕を心から応援してくれるはずだよ」
「何よりもフェリペのことを考えている。彼の事故はとてもショックだったので、かなり回復が早くてとても喜んでいる。彼ができるだけ早く戻ってこられるよう祈っている」
「僕を信頼してくれたルカ・ディ・モンテゼモロとステファノ・ドメニカリにも感謝しており、彼らが僕にマシンを託してくれたことを光栄に思っている。彼らやすべてのフェラーリファンの皆のためにベストを尽くすよ。ファンの皆は応援してくれると思う」

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