自身初のインディカーテストを開始したルーベンス・バリチェロが、F1からインディカーへの転向を検討すると語った。
今年ウイリアムズ残留を望んでいたバリチェロだが、チームはブルーノ・セナを選択、バリチェロはシートを失った。
その後バリチェロは、1月30日、31日にセブリングにおいてKVレーシングのインディカーマシンのテストを行うことが決まった。初日にセブリングのショートコースで94周を走行したバリチェロは、今年のインディカーシリーズへの参戦を真剣に検討したいと語った。
「純粋に喜びを感じられるかどうかを考えるなら、問題はない」とバリチェロ。
「僕はスピードに対する情熱を失っていないし、精神的に若い。これからもっとよくなれると思っているんだ」
「今の時点ではとてもハッピーだ。この経験を楽しんだ。今後どうなるのかを見ている必要がある。家族と話し、(チームボスの)ジミー(・バッサー)と話をしてみなければ」
バリチェロの友人で、KVのリードドライバーであるトニー・カナーンが今回のバリチェロのテストをセッティングした。彼はバリチェロは「20周もすれば僕と同じラップタイムで走れたよ!」とコメントしている。
バリチェロは次のようにテスト初日を振り返っている。
「さまざまなセッティングを試し、とても順調で有意義な一日だった。マシンは僕が今まで乗っていたのとは違っていたけど、いいフィーリングを感じたよ」
「子供のような気分だった。もう33年もこの仕事をしているけど、僕はルーキーなんだ。午前中にはマシンに慣れることに専念し、愚かなミスをしないよう心がけた。当たり前だけど、壁に突っ込みたくはないからね」
チャンプカーの元チャンピオンでもあるバッサーは、カナーンのチームメイトにバリチェロを起用する可能性があると示唆した。
「このテストには全員が満足している」とバッサー。
「ルーベンスがインディカーに乗ったのはこれが初めてだった。彼はエンジョイしたと思う。もちろん私たちも彼と働けてとても楽しかった」
「一番重要なのは、彼がこういう形でトニーに影響を与えることができるなら、彼にこれからもチームにいてもらう方法を探るつもりだということだ」