ピレリは、F1ベルギーGPの決勝中にセバスチャン・ベッテルのタイヤがバーストした件について、公式声明を発表した。

 レース終盤までロマン・グロージャンの猛追から3番手を守っていたベッテルは、チェッカーまで残り2周となったケメルストレートで、突然、右リヤタイヤのバーストに見舞われてしまった。

 この日、ベッテルは14周目にタイヤをミディアムにスイッチすると、そこから1ストップ戦略を実行に移したが、ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーは、フェラーリの戦略に「驚いた」ことを示唆している。

 ヘンベリーは、チームに対しタイヤの寿命を40周と推奨していたものの、その数値はレースの状況が大きく影響するとし、決して保証しているわけではないと語っている。

 彼らは、タイヤの周回を制限するという2年前の要請をF1が受け入れていれば、今回のバーストを避けることができたと述べた。

「スパ・フランコルシャンベルギーグランプリ決勝で起こった出来事に関連して、ピレリは、下記の事実を発表致します」と、ピレリの声明にはそう記されている。

「2013年11月、ピレリは、適正なタイヤの使用方法に従った上で、同一セットのタイヤによる最大周回数を規定すべきことを提案していました。しかしながら、この提案は受け入れられませんでした。提案では、プライムタイヤとオプションタイヤの最大走行距離を、それぞれ決勝の走行距離の50パーセントと30パーセントとしていました。もし、このルールがスパで適用されていれば、ミディアムコンパウンドの最大周回数は22周でした」

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