100周年を迎えるインディアナポリス500マイルレース。今年はIZODインディカー・シリーズ第5戦として開催され、20日はポールデー前の最後の6時間プラクティスとなるプラクティス7日目が行われた。
トップは228.611mphを記録したエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)。2番手にはここまで好調のアレックス・タグリアーニ(サム・シュミット)が入り、3番手には、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が続いた。佐藤琢磨(ロータス/KVレーシング)は、12番手と調子を上げてきている。
ポールデーに向けて最後のプラクティス走行日は“ファスト・フライデー”と呼ばれる。2001、02、09年と3度インディ500ウイナーに輝いているカストロネベスが39秒3682のタイムを叩き、ポールデーに向けて順調な仕上がりを見せた。インディ500をもう1勝するとA.J.フォイトやアル・アンサー、リック・メアーズと並びインディ500歴代最多勝に並ぶカストロネベス。さらに2年連続でインディ500ポールを獲得しており、3年連続の記録も今年はかかっている。
「すべて可能だよ。でも予選は厳しいだろうね。チームメイトも強くなってるし、速いタイムを出している他のドライバーたちもいる。228mph台のスピードになるだろうね。40台もいるから、クリーンラップを得るのは難しい。こんなにトラックに車がいるのは経験したことないね。シリーズは毎年争いが激しくなっているし。楽しみたいし、待つことができないよ。そして明日いいポジションになれば十分さ」とカストロネベス。
プラクティス7日目もタグリアーニは好調で2番手に入り、ディクソンも同様に好調をキープしている。4番手にライアン・ブリスコ(チーム・ペンスキー)、5番手にはベルトラン・バケット(レイホール・レターマン)が入った。「我々は予選のセットアップに向けて、たくさん仕事をした。そしていいものがみつかったんだよ。今日は一貫して本当に速かった。明日再び同じようにしなければならないね」とバケット。
佐藤琢磨は、昨年のインディ500ウイナー、ダリオ・フランキッティに次ぐ12番手とポールデーに向け調子をあげてきた。
異なる8チームがトップ10を形成しており、予選は混戦になりそうだ。