フェリペ・マッサは、今週のバルセロナテストを終え、フェラーリはようやく正しい方向性を見つけ出すことができ、目標に向かって一歩前進したと語った。
今年こそタイトルを獲得するため、F2012に非常にアグレッシブなマシンデザインを採用したフェラーリは、大きなデザイン変更の影響でここまでのテストで苦労している。しかしバルセロナテストで後半2日を担当したマッサは、フェラーリはやっと進むべき方向性を見いだすことができたと語った。
「テスト日程終盤に採用した方向性に従わなければならない。今日はポジティブな一日だった。午前中はそうでもなかったけれど、午後はよかった」とテスト後にマッサは報道陣に対してコメントした。
「作業を進めるための方向性を見つけられたので少し前向きに感じている。方向性が見えたから、これから改善していけるはずだ」
「午後には8、9周以上の計測ラップを安定して走ることができた。ラップはとても安定していたから、すごくポジティブだ。もっと作業を進める必要はあるけれど、少なくとも、安定したラップタイムを刻めるだけでなく、マシンのドライバビリティを大幅に向上させるための方向性を見つけられた」
「去年までは方向性の選択肢はそれほど多くなかった。今年はたくさんの方向性があり、たくさんの可能性がある。一番重要なのは、正しい方向性を見つけることだった。それができたと思う」
しかしマシンを理想的な状態に仕上げるにはまだ多くの作業が必要だとマッサは語った。フェラーリの準備の状態を10段階で評価するとどのあたりかと聞かれ、「5より上だ」と彼は答えた。
「僕らが目指している状態に近づくためには、まだまだ多くの作業が必要だ。でも方向性が見つかったという意味で、少なくとも一歩前進できた」