フォース・インディアの2009年型新車VJM02が、3月1日、ヘレスでコースデビューを果たした。ドライビングを担当したジャンカルロ・フィジケラはマシンのよさに“驚きと喜びを感じた”とコメントした。
先週シルバーストンでエイドリアン・スーティルがシェイクダウンを行った後、チームはメルセデス・ベンツエンジンを搭載したVJM02の初の本格テストのためにスペイン・ヘレスの合同テストに向かった。1日から4日間にわたってテストを行う予定となっている。
走行初日、他チームより遅れてコースインしたフィジケラは、さまざまなシステムチェックとデータ収集を目的に周回したが、フュエルシステムのトラブルのために、31周の走行で初日を終えることとなった。
「今日は31周しか走行できず、少し残念だった。他のチームに遅れをとっているので、できるだけ多く走行することがとても重要だったんだ」とフィジケラはコメントしている。
「しかし今日のマシンの動きには、非常に驚き、そして満足している。今後がとても楽しみだよ。一貫性が大幅に向上し、ブレーキング時でもそれが発揮されていた。高速コーナーでの安定性がさらに増している。トラクションをさらに向上させる必要はある。数周走るとオーバーステアを感じたが、そのへんは他のチームも経験した問題だろう」
「ラップタイムはよく、ニュータイヤのセットで出したタイムにとても満足している。もっとよくしていけるはずだよ。他チームとのギャップはそれほど大きくないから、明日が楽しみだ。明日はもっと多くの周回をこなし、マシンを多少なりともインプルーブし、信頼性をアップさせることに集中できるだろう」
フォース・インディアのテクニカルディレクター、ジェイムス・キーも新車のテスト初日には満足し、これまでマシンの準備に取り組んできたフタッフ全員に感謝の言葉を捧げている。
「マクラーレン、メルセデス、そしてファクトリーのすべてのスタッフが、今回のテストに向けてマシンを準備するため、ハードワークにあたってきた。彼らに感謝したい。残り時間を考えると、ここで走行できたことは大きな成果といえる。先週シェイクダウンを行った後、今日初めてテスト走行できて、本当によかった」
「予想していたほど雨が降らなかったので、思っていたより走行時間をとることができた。しかし赤旗が相次ぎ、クリーンな走行を行うのは難しかった。さらに、燃料システムのトラブルが発生したため、走行を中止せざるをえなかった。このトラブルは根本的なものではないと感じており、解決法を探る必要がある。このトラブル以外は、マシンは非常によく走り、期待どおりの動きを見せた」
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フォース・インディアVJM02がコースデビュー。トラブル発生も、チームは好感触
