9月10日から、ドイツで開幕するIAAフランクフルト国際モーターショー。ヨーロッパでも屈指の規模で、世界5大モーターショーのひとつに数えられるこのイベントだが、モータースポーツファンにとっても注目の車種が何車種か公開される。

 現在明らかにされている中で、モータースポーツ界で注目と言えるのが、ルノーが2014年からF1に導入するパワーユニット『Energy F1』が公開されることだ。これまで広報写真は公開されてきたが、ショーイベントに展示されるのは初めてとなる。

 また、WTCC世界ツーリングカー選手権に来季から参戦するシトロエンC-エリーゼWTCCも、初めてイベントに登場する。同時に、来季からC-エリーゼWTCCをドライブするセバスチャン・ローブ、イバン・ミューラーのふたりも会場を訪れる予定だ。

 そして、モータースポーツに密接に関わる車両が、トヨタが公開するヤリス・ハイブリッド-Rだ。この車両は、トヨタ・ヤリス(日本名ヴィッツ)の3ドアボディに、トヨタがWEC世界耐久選手権で培ったスーパーキャパシタ等のハイブリッド技術を投入。また、ドイツのトヨタ・モータースポーツGmbHが開発したGRE(グローバル・レースエンジン)規定の1.6リッター直噴ターボを搭載している。このGREエンジンはS2000規定に則しており、WRC、WTCCに使用可能。

 420馬力を発生するGREエンジンでフロントを、ハイブリッドでリヤを駆動し、『e-4WD』と名付けられた四駆を実現しているヤリス・ハイブリッド-R。現在はコンセプトモデルだが、WEC、そしてラリーとも結びつく興味深いモデルだ。

 また、ラリーと言えば関心を引くのが、アウディが公開するアウディ・スポーツクワトロ・コンセプト。80年代に市販され、グループB規定の下でWRC世界ラリー選手権を席巻したスポーツクワトロの誕生30周年を記念したこのモデルは、オリジナルのクワトロのイメージを継ぎながらも、先進性を備えたデザインに、プラグインハイブリッドドライブの採用でシステム出力は700馬力。0-100km/h加速は3.7秒と、過去のスポーツクワトロと同じ数値をマークするという。

 その美しいスタイリングに注目が集まるスバルWRXコンセプトも、ワールドプレミアされたニューヨークショーに続いて登場予定で、こちらも見逃せないところ。他にも、来季から投入されるレーシングカーでワールドプレミアされる車両が何台かあるという噂もあり、注目のショーとなりそうだ。

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