メルセデスのボス、ロス・ブラウンは、来年チームはルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグに勝てるクルマを用意することを目指していると語った。
幼いころからマクラーレンのサポートを受けてきたハミルトンだが、来年はメルセデスに移籍することを決めた。
メルセデスは今年中国GPで1勝を挙げたのみで、トップ3とは戦えず、ロータスにも抜かれ、ランキング5位で今シーズンを終えた。
マクラーレンでの最後のレース、ブラジルGPを前に、ハミルトンは、このチャンスを最後にしばらくは優勝は狙えないかもしれないと語っている。
しかしブラウンは、メルセデスはトップに立つために努力しており、来年それができないとは言い切れないと述べた。
ハミルトンの予想は悲観的すぎると思うかと聞かれたブラウンは「そうであればいいね」と答えた。
「我々は彼とニコに、ポールポジションを取り優勝できるチャンスを与えるために、懸命に努力している。それが我々の野心であり目標だ」
「今のポジションより上に行かなければならない。来年目標のすべてを達成できないとしても挑戦する。他のチームの状況は分からないのだ」
「来年はいくつかの目標は達成できると思いたい」
「ルイスは控えめに発言しているだけだと思う。心の中ではポールポジションを取りたいし、勝ちたいと思っているはずだ。だが簡単にはいかないことを彼は理解している」
ブラウンは、ハミルトンという才能あるドライバーを迎えることになり、チームは期待を感じていると語った。
「ルイスと働けることになり、わくわくしている。我々全員が楽しみにしている。彼はミハエル(・シューマッハー)とはまた違う存在になるだろう」
「あれほど力のあるドライバーと働けることにチームは興奮している。クルマが強くなるにつれて、我々にとってドライバーの存在がより一層重要になる」