今季から耐久、スプリントの両シリーズを争う形となったブランパンGTシリーズの第1戦が13日、イタリアのモンツァで耐久シリーズの第1戦として行われ、アルバロ・パレンテ/グレゴワール・デモステア/アレクサンドレ・プレマ組98号車マクラーレンMP4-12C GT3がポール・トゥ・フィニッシュを飾った。
プロカップ、プロ-アマ・カップ等合計40台ものGT3カーが集ったブランパンGTシリーズ開幕戦モンツァ。迎えた12日の予選では、今季からマクラーレンと関係を深めているGP2でもお馴染み、ARTグランプリが走らせる98号車のマクラーレンがポールポジションを獲得。プロ-アマ・クラスではケッセル・レーシングのフェラーリ11号車が総合2番手に続いた。
一方、予選4番手につけたのは、今季からMスポーツとともにシリーズに参戦、2台のコンチネンタルGT3を走らせるベントレー。ジョニー・ケインが走らせた7号車が4番手、8号車も13番手と好位置につける。千代勝正が乗り込むニッサンGTアカデミー・チームRJNの35号車GT-Rは総合17番手、クラス6番手からスタートした。
迎えた13日の決勝レースでは、ポールスタートの98号車マクラーレンがスタートを決め、1コーナーの混乱を回避。レースの主導権を握ると、ポール・トゥ・フィニッシュを決め開幕戦を制することに。2位は26号車アウディR8 LMSウルトラが入り、3位にもARTの99号車マクラーレンが入った。
千代が乗り込む35号車GT-Rは、マーク・シュルツイスキーがスタートを担当。1コーナーの混乱を避けるべくシュルツイスキーが格闘したものの、わずかに接触。これによりラジエターにダメージを負ってしまい振動が発生してしまった。
「すごく慎重に1コーナーに入ったんだ。接触を避けようとして、僕はちゃんと避けられたと思っていた。クルマは調子が良かったんだけど、高速コーナーで振動が出てきたんだ」とシュルツイスキーは語る。
「スタートのオンボードカメラを見返したら、アウディとすごく接近していた。クルマの中ではヒットした感触はなかったんだ。本当にガッカリしているし、恥ずかしいよ。千代サンとミゲル(ファイサ)に申し訳無い」
35号車は長いリペアの後、千代も30周のロングランを実施。ブランパンGTでのレースラップを刻んでいるが、リタイア扱いに。35号車が参戦していたプロ-アマカップクラスは、ロアール・モータースポーツの43号車BMW Z4 GT3が優勝。RJNのもう1台のGT-R、80号車はクラス6位となった。