ラリークロスで活躍するケン・ブロックは、2016年の世界ラリークロス選手権にフォードのファクトリードライバーとしてフル参戦することが明らかとなった。
昨年は、アメリカで開催されるグローバル・ラリークロス選手権に参戦していたブロック。シーズ終盤までランキング首位をキープしたがチャンピオン獲得はできなかった。
2014年には、グローバル・ラリークロスに加え、世界ラリークロス選手権にスポット参戦しデビュー戦のノルウェイでは3位を獲得している。今シーズンはグローバル・ラリークロス選手権には出ず、FIA主催の世界ラリークロスに集中するようだ。
「このチャンピオンシップに集中できる時間や予算をこれまで持つことができなかった。だからフォードと共に参戦できることが、僕にとって最高のニュースなんだ。FIA世界タイトルを戦うということは多くの意味を持つ。多くの名声があり、それを成し遂げるのは僕には大きなことだ」
「6年前、僕がスバルからスイッチしたとき、フォードはスポンサーだった。彼らは、僕にお金を与え、僕がやりたいようにやっていいと言ったが、今年は違う。今回は多くのテクニカルサポートを得ている。彼らと僕はひとつになって取り組んでいるんだ」とフォードの関わりを強調する。
ブロックがドライブするフォード・フィエスタSTは、Mスポーツが準備し、彼のチームであるフーニガン・レーシング・ディビジョンによって走らされる。
「世界ラリークロスはたくさんの競争がある。ペター(ソルベルグ)は最も成功した男だよ。ペターを良く知っているんだ。僕たちは似たようなラリーのバックグラウンドから来ているし、彼と話すのを楽しみにしているんだ。もちろん、それ以外のドライバーたちともね」
ブロックは複数年契約をしており、今後数年はラリーに参戦する可能性は低いようだ。
「これと一緒にステージラリーに参戦する予算はないよ。将来戻るだろうけど、今の僕は、フォードと一緒に世界ラリークロスに出ることに興奮しているよ」
ジムカーナ動画が人気を博しているブロックだが、今後も継続していく予定で、最新のフォード・エスコート・マーク2で今シーズン撮影するようだ。