プジョー・スポールは、11日にポルトガルのエストリルで、ハイブリッドシステムを搭載したプロトタイプカー、プジョー908 HYbrid4をテストしたと明らかにした。
3月のジュネーブ・モーターショーで公開されたプジョーのハイブリッドカー2作目、908 HYbrid4は、当初3月中にテストを行い、ル・マン24時間のテストデイにも参加する予定となっていた。プジョーによれば、9月に一度シェイクダウンも行っているという。
11日にエストリルで行われたテストには、ニコラス・ミナシアン、ステファン・サラザン、アレクサンダー・ブルツが参加。300km以上を走破したという。
「今回の我々のテストは、タイムを狙うことではなく各部の機能が正常に動くかどうかが狙いだった。我々は次のステップに進むためにデータを解析することが重要だったんだ」と語るのはプジョー・スポールのテクニカルディレクター、ブルーノ・ファミン。
「システムはよく動いてくれたし、満足のいくテストだったよ。同時に、マシンにいくつかのセットアップ変更を施した。それもうまくいったね」
ステアリングを握ったニコラス・ミナシアンは「2008年にも、プジョー908 HY(08年に製作されたハイブリッドプロト)のステアリングを握ったけど、今回も初めて908 HYbrid4のステアリングを初めて握ることができて誇りに思うよ。間違いなくモータースポーツの未来の方向性なので、すごく興味深かった。ドライバーとしても楽しかったよ」と語る。また、サラザンも「エクストラパワーを体感することができて楽しかった」と感想を述べている。
ル・マン24時間の最新の規定に合わせ製作されているこのプジョー908 HYbrid4は、先日ハイブリッドでのル・マン挑戦を表明したトヨタにとっても気になる存在になりそうだ。