プジョー・スポールは22日、2010年のル・マン24時間に臨むドライバーラインナップと新たなカラーリングを発表した。新たに元F1ドライバーのアンソニー・デイビッドソンがプジョー陣営に加入し、09年ウイナーのマルク・ジェネ、アレキサンダー・ブルツとトリオを組む。
09年のル・マンで悲願のワン・ツーフィニッシュを飾ったプジョーにとって、2010年が908 HDI FAPにとって最後のル・マン挑戦となる。今回もプジョーはゼッケン1から3までの3台体制でル・マンに挑むが、チャンピオンカーであるゼッケン1にデイビッドソンが加入。ジェネ、ブルツと組むこととなった。
「今回のドライバー決定に関して、たくさんのオプションがあった。セバスチャン・ローブという選択肢も含めてだ」と語るのはプジョー・スポール代表オリビエ・ケネル。「ローブにはメンバーとなる充分なポテンシャルがあり、スウェディッシュラリーが終了するまで、彼の決断を待っていた。しかし、彼のスケジュールは非常にタイトで、そこでアンソニーに白羽の矢が立った。彼はとても速く、チーム・プジョー・トタルは喜んで彼を迎えることができた」
ゼッケン2番には、ニコラス・ミナシアン、フランク・モンタニー、ステファン・サラザンというフランス人ドライバー3人が乗り込む。ゼッケン3番はセバスチャン・ブルデーをエースに、サイモン・ペジナウ、ペドロ・ラミーという組み合わせになった。昨年までチームのドライバーだったクリスチャン・クリエンはリザーブという立場になっている。
また、エンジンカバーなどボディワークを改良、2010年レギュレーションに適合させたエンジンなど改良を受けた908 HDI FAPは、新たにメタリックブルーの面積が増えたカラーリングが施され、この日ゼッケン1番のマシンが公開された。
この908に続くニューマシンについてケネルは「現在、このプロジェクトには“90X”という名をつけて検討しているが、まだアナウンスできることはない」と語っている。