F1第14戦シンガポールGPのフリー走行2回目は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は16番手で初日を終えている。
金曜2回目となるFP2は現地時間の21時30分からスタート。サーキット周辺がすっかり闇に覆われるなか、セッションは雨の影響も受けず最後までドライコンディションが保たれた。
ハーフウエットの1回目とは打って変わり、序盤から積極的な走行が見られたFP2は、順調にセッションが進んでいくなか、開始30分過ぎにウイリアムズのブルーノ・セナがブラインドコーナーの連続するセクター3のターン20手前でアウト側のウォールに当たってスピン。ダメージを負ったセナのFW34は、縁石にまたがったまま動けなくなり、ここでセッションは一時赤旗中断となった。
残り47分からセッションは再開される。すると、そこからは上位勢のマシンが次々とアタックラップに移っていき、スーパーソフトタイヤを履いた後は1分48秒台までトップタイムが塗り替えられた。
このタイムをマークしたのが、FP1もトップにつけたベッテル。彼のタイムは最後まで破られることはなく、結果的にベッテルが初日2回のセッションをいずれもトップで終えることになった。2番手につけたのは好調マクラーレンのジェンソン・バトン。終盤、フェリペ・マッサとともにロングランで速さを見せたフェルナンド・アロンソが3番手で続いた。
一方、ザウバーの可夢偉は、何度かコースオフするシーンも見られ、セッション終了間際には単独スピンを喫するなど、最後までセットアップが決まらない様子。やや少なめの21周を走り終えた可夢偉は初日を16番手で終えることとなった。
チームメイトのセルジオ・ペレスは終盤をソフトタイヤのロングランにあて、トータル28周で15番手につけた。