バルセロナでの最後の合同テスト初日に走ったザウバーのセルジオ・ペレスが、セッションを終えた後、その日マークした幻のトップタイムやチームメイトの小林可夢偉について語った。
ペレスは初日のセッション終了間近に1分21秒176という驚異的なタイムを出し、レッドブル・レーシングのマーク・ウエーバーを破ってトップに立ったが、後にシケイン不通過のためこのタイムは取り消され、11人中4番手という結果になった。
英AUTOSPORTにこのラップのことを聞かれ、「あまりに遅かったからファステストを出してやろうと思ったんだよ!」とペレスは冗談を言った。
「というのは冗談で、トラフィックに遭い、時間もなかった。ニュータイヤを履いていたからあと1周したかったんだ。あれはフォース・インディアだったと思うけど、前にマシンがいたから、シケインをカットせざるをえなかった」
F1実戦デビューを目前に控えたペレスは、チームメイトの可夢偉が自分の目標だと語った。
「もちろん彼が僕の目標だ。できるだけ早く彼に勝ちたい。時間はかかると思う。可夢偉は経験が豊富な上にすごく速いドライバーだからね。彼はすでに1年F1で走っているし、その前にはテストドライバーも務めている。だから彼は自分に必要なものが何なのか正確に把握しているんだ。そういう意味で彼と比べると僕はかなり不利だけど、いつか追いつけると自信を持っているよ」