Honda Civic WTCC、モロッコ・マラケシュで表彰台を狙う

世界ツーリングカー選手権（WTCC）第2ラウンドが、今週末、4月18〜19日にアフリカ・モロッコのムーレイ・エル・ハッサン・サーキットで開催されます。

モロッコ第4の都市マラケシュにあるムーレイ・エル・ハッサン・サーキットは、雄大なアトラス山脈のふもとに位置し、公道を閉鎖して設けられた市街地サーキットです。長いストレート、タイトなコーナー、コース全周にわたるコンクリートの壁などが特徴の高速市街地サーキットで、ドライバーにとってわずかなミスも許されない過酷な戦いが毎年繰り広げられてきました。今年も、起こりうるミスやアクシデントをいかに避けるかが戦略の中心となることでしょう。

「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム（Castrol Honda World Touring Car Team）」は、ガブリエーレ・タルクィーニ選手とティアゴ・モンテイロ選手を擁し、この過酷な戦いに挑みます。チームは開幕戦のあと、スペイン・アルガルベで3日間のテストを行いました。その結果は良好で、油断こそ見せないものの、実戦での好結果に期待を寄せています。

ガブリエーレ・タルクィーニ選手
「マラケシュは、かなり特殊なコースです。そこでの戦いは究極のチャレンジと言っていいでしょう。コンクリートの壁が間近に迫り、難しくて、危険で、逃げ場がありません。そのため、1つの小さなミスが、ひどい結果を招きます。残念ながら、昨年はプラクティスで激しいクラッシュをして、レースに出られず、いい思い出がありません。今年は、アクシデントを避け、いい結果を出したいと思っています」

「ここでは、オーバーテイクがかなり難しいでしょうから、予選でいい結果を出すことが大切です。そのため、予選中は各チームがスリップストリームを利用して、最高スピードを引き出そうとしてくるでしょう。現実的に考えて私たちは表彰台を狙えると思いますが、ここでの過去のレースからも分かるように、なにが起こるか分からない、難しいレースになるでしょう」

ティアゴ・モンテイロ選手
「アルゼンチンから帰ってきて以来、チームは懸命に努力をし、アルガルベで3日間のテストも行いました。テストにおいて、今週末のためのセットアップを詰めることができました。マラケシュはかなり特別なサーキットです。このサーキットは、超ロングストレートに加え、まともなコーナーが2つしかなく、高速個所に多くの縁石があり、とても難しいコースです。ブレーキに大きな負担がかかるので、今週末の最善の戦略は、少しだけ控えめに走り、さまざまなセッションに挑みながら慣れて自信をつけていくことです」

「なにが起こるか分からないので、結果を予測するのは難しいです。おそらく、私たちが非常に得意とするサーキットとは言えないものの、Civic WTCCは昨年1年間でさまざまな点がよくなり、アップグレードも行っているので、競争力を発揮できると考えています」

WTCCモロッコ戦は、4月18日に予選、19日に決勝が行われます。