プレスインフォメーション
2013年4月07日

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第2戦 決勝

岡山. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第2戦 決勝を、2013年4月7日(日) 岡山国際サーキット(岡山県)にて開催いたしました。

天候:晴時々雨 路面:ドライ 気温:11℃ 路面温度:15℃(スタート時)

 ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)第2戦が4月7日(日)、岡山国際サーキット(岡山県)で開催された。日本列島に大雨を降らせた低気圧は東へと去り、前日とは打って変わって太陽が顔をのぞかせ、晴天に恵まれた。それでも風は強く、時折流されてきた雨雲からは小雨が降り注ぐという気の抜けないコンディション。早朝湿っていた路面は、SUPER GTのフリー走行などによって渇いていき、PCCJ第2戦のスタートとなる10時30分前にコースのほとんどはドライ路面となっていた。

 10時25分、PCCJは全車ドライタイヤを装着してコースイン。各車ローリングしながら感触を確かめつつグリッドへと移動していく。メインスタンドを埋めた大勢の観客が固唾を飲んで見守るなか、全16台が一斉にスタートを切った。3番グリッドの#12 小河諒がいいスタートを決め、2番グリッドの#78 近藤翼をパス。ポールポジションの#14 川端伸太朗に続いて1コーナーに飛び込んでいく。一方、その後方では複数のアクシデントが発生。このアクシデントで#7 星野敏 #33 Tetsuo OGINOがマシンを止めることとなり、6番手スタートの#19 永井宏明と8番手スタートの#32 飯田太陽も大きく遅れを喫することとなった。また、#21 高田匠と#8 櫻井澄夫もコースアウトしたもののすぐに戦列復帰を果たしている。

 序盤のアクシデントを尻目に快走を続ける#14 川端、#12 小河、#78 近藤は、競り合いながら4番手以下を徐々に引き離していく。4番手につけていた#10 川口正敬はマシンから振動が出てしまい、スロー走行ののちリタイアを喫することとなった。後方の#32 飯田もリタイアを決め、序盤のアクシデントと合わせて16台中5台が戦列を去るという第1戦以上に波乱のレースとなった。

 トップを争う3台はそれぞれ0.5秒程度の差で接戦を演じていたが、2番手につけていた#12 小河が#14 川端の隙をついて7周目終了時点でトップに。#78 近藤も#14 川端に迫るが、スピンを喫してしまい万事休す。フロントセクションをヒットしダメージを受けてしまい、11周目のピットレーン出口にマシンを止めた。これで上位は#12 小河、#14 川端に続いて#25 神取彦一郎というオーダーに。#14 川端と#25 神取のギャップは25秒と大きく開いている。

 その間、後方でも熾烈なバトルが繰り広げられていた。序盤に出遅れた#21 高田匠が次々と順位を上げていき、クラストップを行く4番手の#2 田島をパス。一時は4番手にまで上り詰めるほどの速さを見せた。また、7番手前後の中団では#27 眞野壮一郎、#3 江本玄、#24 田中徹、#23 藤田宗の4台が数周にわたって接近戦を展開。息をもつかせぬバトルから抜け出したのは#3 江本だった。ダブルヘアピンのふたつ目で#27 眞野のミスを突きオーバーテイクを決めると、ジェントルマンクラス3番手に順位を上げることに成功する。

 チャンピオンクラスは大きな順位変動なく、#12 小河、#14 川端、#25神取というトップ3でフィニッシュ。ジェントルマンクラスは、#2 田島が最終ラップで#21 高田を再逆転するというドラマチックな展開でクラス優勝を飾っている。また、クラス3位は1年半ぶりの表彰台となった#3 江本が獲得することとなった。序盤にアクシデントはあったものの、ワンメイクレースならではの接近戦が各所で見られた第2戦となった。

 初優勝を果たした#12 小河はホームストレート上にマシンを止めると大きくガッツポーズ。「最高です。天候も良くタイヤのマネジメントにも自信がありました。降り出した雨にも落ち着いて対応できました。この岡山でメカニックの人たちとの信頼関係をガッチリ築くことができたので、セッティングもバッチリ決まりました。“ポルシェを触らせたらウチのディーラーメカニックは日本一だ"と言えますね(笑)。富士でもいいセットが見つかっているので、守りに入らず攻めの姿勢でいきたいと思います」と笑顔を弾けさせた。

 対する#14 川端は「セッティングについての僕のズレがあって、ドライでのいいグリップを引き出せないクルマになってしまいました」と言葉少なに語る中にも悔しさをにじませた。クラス3番手に入った#25 神取は「スタートは良かったんですが、終盤に近藤選手のクーラントに乗ってしまいフロントタイヤを傷めてしまいました。その後はいたわりながらの走行でしたね」とレースを振り返った。

 10番手スタートながらジェントルマンクラスの優勝を果たした#2 田島。「序盤のアクシデントは冷静にかわすことができました。あとはマイペースで自分のベストを尽くそうと。第1戦では少し悩んでしまいましたが、今日については不安はありませんでしたね。最後の逆転はもちろん狙っていました」と会心の笑みを見せた。

 クラス2番手は第1戦で2位を獲得した#21 高田。マシンを降りるとチームメイトでもある#2 田島と堅い握手を交わした。最終ラップでの逆転については「これもレースですし、チームでワンツーですから」と今週末の走りに手応えと自信を得た様子。クラス3位に入った#3 江本は「めちゃくちゃうれしいです。涙が出ました。実は何度も危なかったのですが、スピンしないよう頑張りました。次もこの流れに乗って、実力で上に行けるようにしたいですね」と久しぶりの表彰台をチームとともに喜んだ。

 次戦、第3戦は4月28日(日)〜29日(月・祝)に富士スピードウェイ(静岡県)で開催。こちらも岡山大会同様SUPER GTとの併催となる。また、ゴールデンウイーク前半ということもあり、関東近県から多くのレースファンが集まる。PCCJはすでにシーズン前のテストを富士スピードウェイでおこなっており、ここを得意としているカレラカップパイロットは、さらにセッティングを煮詰めてくることが予想される。国内随一の高速サーキットで繰り広げられる接戦に期待したい。

■第2戦決勝結果
Pos.\tCar#\tDriver\tClass\tCar Name\tGap
1\t12\t小河 諒\tC\tブライトモータースポーツ\t24'39.908
2\t14\t川端 伸太朗\tC\tGARMIN PORSCHE\t+5.652
3\t25\t神取 彦一郎\tC\t25レーシングXチームサムライ\t+34.307
4\t2\t田島 剛\tG\tTAJIMA RACING\t+35.537
5\t21\t高田 匠\tG\tTAKUMI RACING\t+36.500
6\t3\t江本 玄\tG\tアキラレーシング GT3\t+46.122
7\t27\t眞野 壮一郎\tG\t港成会 ディレクション\t+48.188
8\t23\t藤田 宗\tG\t魁力屋 ディレクション\t+48.488
9\t24\t田中 徹\tG\tたかのこ みきゃんGT3Cup\t+53.931
10\t8\t桜井 澄夫\tG\tロードサービスGT-3\t+58.735
11\t19\t永井 宏明\tC\tナインレーシング\t3Laps
12\t78\t近藤 翼\tC\tインプロブレーシング\t5Laps
以上完走\t
10\t川口 正敬\tC\tケイシンゲイナー\t11Laps
32\t飯田 太陽\tC\tKRM ケーズフロンティアGT3\t12laps
7\t星野 敏\tG\tD'station HAI997\t15Laps
33\tTetsuo OGINO\tG\tKRM ケーズフロンティアGT3\t15Laps

ベストラップ:#12 小河 諒 1'36.308 8/15\t

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