2017年から世界ラリー選手権(WRC)に復帰するTOYOTA GAZOO Racingを率いるトミ・マキネンは、トヨタ・ヤリスWRCの初テストを来月にも行う予定であることを明らかにした。
当初は今週中にもヤリスWRCのシェイクダウンが行われる予定だったが、いくつかのパーツの準備が整わず、スケジュールの変更を余儀なくされたという。マキネンは「元々のスケジュールでは、4月にテストを行うつもりだった」と説明している。
「しかし、スタッフの努力により3月に予定を早められる可能性が出てきていたんだ。結局、3月中の走行は不可能となり、当初の計画に戻ったわけだ」
「すべてスケジュール通りに進んでいて、遅れは出ていない。今回の件はとても小さな問題だよ。すでにエンジンの搭載作業は完了していて、あとは少量のパーツが到着するのを待っている段階だ」
マキネンは、ヤリスWRCのシェイクダウンと初回テストはファクトリーにほど近いフィンランド中部で行う予定であるとし、「5月上旬にはヨーロッパの南部や中部でテストをするべきだろう」ともコメントしている。
「それに、走行距離も稼がなくてはならない」
復帰初戦となる2017年のラリー・モンテカルロに照準を合わせ、チームはテストを行う部隊を2チーム編成し、走行データの収集を急ピッチで進める計画だ。
また、マキネンはヤリスWRCのシェイクダウンの際、自らステアリングを握る可能性についても言及している。
「その可能性もある。私自身も初走行を担当したいと思っているんだ」
「エンジニアチームを率いての走行となるだろう。もちろん、私はまだマシンを操ることができると感じているよ」