「マセラティ グランカブリオ スポーツ」
ジュネーブモーターショーでワールドプレミア

動力性能を強化し、卓越したパワーとパフォーマンス、
比類なきドライビングプレジャーを追求

モデナ発 – マセラティはジュネーブモーターショーで、さらに高いパフォーマンスと操作性能によって、グランドツーリングのコンバーチブルモデルを新たな次元へ引き上げる「マセラティ グランカブリオ スポーツ」を発表しました。「グランカブリオ スポーツ」には、キャビン内部から評価の高いボディフレームに至るまで、マセラティの最上級のパフォーマンスと装備が惜しみなく注ぎ込まれています。「グラントゥーリズモ S」や「クアトロポルテ スポーツ GT S」と並ぶ高性能モデルとして、燃費性能の高い4.7リッターV8エンジンを採用しました。また新しいボディカラーには、“ロッソ トリオンファーレ”(勝利の赤)が加わりました。これは、1950年代のマセラティレーシングカーに使用されたナショナルカラーの赤で、1957年、フアン・マヌエル・ファンジオがマセラティ250F を駆って5度目のF1ワールドタイトルを獲得しています。
なお、日本では来年の発売を予定しています。

2010年マセラティの業績
2010年のマセラティの売上は、ニューモデル「グランカブリオ」、2ドアクーペ「グラントゥーリズモ」、フラッグシップセダン「クアトロポルテ」の好調により5億8,600万ユーロとなり、2009年に比べて30.8%増加しました。2010年の販売台数は、対前年26.4%増の5,675台。マセラティにとって最大のマーケットである米国で前年比45%の台数増加を記録したほか、英国(72%増)や、米、伊、英に次いで第4のマーケットとなった中国(128%増)などで好調に推移しました。2010年の営業利益は2,400万ユーロ(売上の4.1%)となり、2009年の1,100万ユーロ(売上の2.5%)から大幅増加となりました。これは、売上増加と業務コストの継続的な合理化によるものです。2010年第4半期の売上は、1億5,100万ユーロ(前年同期比17.1%増)、営業利益は800万ユーロ(前年同期は500万ユーロ)でした。

マセラティ グランカブリオ
モータージャーナリストから世界で最も美しい車のひとつと称される「グランカブリオ」は、世界の全てのマーケットで好調を記録し、目標通り、またはそれを上回る売上を達成しました。「グランカブリオ」は、このクラスで最も長い2,942mmのホイールベースを採用して、安全性や快適性、操作性能を高めると同時に、ボディ剛性にも最上級のパフォーマンスを実現しています。高く評価されている4シーター・コンバーチブルは、極めてスムーズで俊敏な6速オートマチックトランスミッションと、323kW(440馬力)を誇る4.7リッターV8エンジンを搭載。そのスピードとラグジュアリー感において、何一つ欠けるものはありません。「グランカブリオ」のボディは、長いホイールベースがクラストップの安全性と快適さを提供しながらも、マセラティのトレードマークであるハンドリングと俊敏性が完璧に維持されることを目的に再設計されました。
またルーフには、車外の気温を問わず車内の温度調節を保ち、遮音性を確かなものにするため、3層構造の特別なファブリック素材をソフトトップに採用しています。ソフトトップの重量はわずか60kgと軽量。ルーフ開閉システムは強固なつくりになっており、開閉に要する時間は20秒。4つのサイドウィンドウが開いている場合でも28秒で後方のコンパートメントに格納することができます。発売後すぐに大好評となった「グランカブリオ」の好調なセールスは、マセラティの主力ライン、「グラントゥーリズモ」と「クアトロポルテ」によって強く支えられています。

グラントゥーリズレンジ
ピニンファリーナのデザインによる「グラントゥーリズモ」は、誕生した時から最も美しいモデルの一つとして高く評価されていますが、大人4人が悠々と乗車できる速くて快適なコンフォタブルスポーツカーとして概念を書き変えたという意味でも注目されています。「グラントゥーリズモ」は、デザインと性能、操作性とラグジュアリー感、パッションと実用性を兼ね備えたマセラティならではのクオリティーを、年月を経ても褪せることがない、なめらかなボディの中に実現しました。「グラントゥーリズモ」は、4.2リッターのV8エンジンを搭載。7,100rpmにて最高出力405馬力を発揮し、0-100km/h加速は5.2秒、最高速度285km/hをたたきだします。一方「グラントゥーリズモS」は、「グラントゥーリズモ」の卓越した性能を継承しつつ、最新鋭の4.7リッターV8エンジンを装着し、電子制御式6速トランスアクスル・ギアボックスを採用しています。オートマチックバージョンの「グラントゥーリズモS オートマチック」は、「グラントゥーリズモS」の4.7リッターV8エンジンを搭載しながら、「グラントゥーリズモ」独自の6速オートマチックトランスミッションのなめらかなギアシフトを継承しています。

クアトロポルテレンジ
これまで多くの賞に輝いた「クアトロポルテ」は、マセラティにとって、業績の面でも車両性能の面でも類まれな存在感を示しています。デザインや性能を評価されて受賞した50を超える世界的なアワードを記念して、2010年3月のジュネーブモーターショーでデビューした「クアトロポルテ スポーツ GT S アワードエディション」の登場によって、シリーズはさらに輝きを増しました。モデルレンジは、この「アワードエディション」に加え、4.7リッターV8エンジン搭載「クアトロポルテS」、そしてフラッグシップスポーツセダン「クアトロポルテスポーツGT S」となっています。4ドアモデルの最高性能フラッグシップモデル「クアトロポルテスポーツGT S」は、スポーツエギゾーストシステムを搭載し、4.7リッターV8エンジンから7,000rpm において323kW(440馬力)のハイパフォーマンスを達成。アグレッシブでパワフルな走りを実現します。

マセラティ FIA GT1 ワールドチャンピオン
「マセラティMC12」は、「FIA GT1世界選手権」で6年目のシーズンを迎えた昨年、5度目のドライバーズチャンピオンと6年連続のチーム優勝を果たしました。ドライバーズチャンピオンとなった「2010 FIA GT1世界選手権」では、ドイツのビタフォンレーシングチーム「マセラティMC12」(アンドレア・ベルトリーニ/ミハエル・バーテルス組)が、4回目のドライバーズチャンピオンのタイトルを獲得しました。「MC12」の快進撃は、2004年の後半から参加した4レースのうちの2レース目、ベルトリーニとミカ・サロの勝利から始まりました。マセラティは、2005年のシーズンからはJMB、ビタフォンと、2007年からはプレイチームとタッグを組み、参戦中です。初めてフル出場した2005年以来、ベルトリーニとカール・ヴェンドリンガー組の「JMB MC12」がシーズン最終戦でドライバーズチャンピオンを逃したたった1つの例外を除き、「マセラティMC12」は毎年ドライバー、チーム両方のタイトルを獲得してきました。テクニカル・レギュレーションのいくつかの大きな変更にも左右されることなく、スピードと信頼性は、マセラティの長期にわたる勝利のキーファクターでした。これは「MC12」が、理想的な車体重量バランス、最適化されたエアロダイナミクス、低重心、ねじれ剛性を高めたカーボンファイバー製モノコック・シャーシをベースに、高い基本性能のもと、設計されたためです。2005年のFIAレギュレーション変更に伴い、自然吸気6.0リッターV12エンジンがそれまでの750馬力から630馬力まで削減された際にも(以後、現在の規制にのっとって560馬力まで削減)、「MC12」はマセラティ独自の革新的な運動性能により、「FIA GT1世界選手権」のトップの位置を守ることができました。マセラティは6年間で2つのコンストラクターズカップ(2005、2007年)、5つのドライバーズタイトル(2006年にベルトリーニ、2007年にビアジ、そして2008・2009・2010年のベルトリーニ)、全6回のチームタイトル(2005年より、ビタフォンレーシングチーム)、ベン・オーコットによる2007年のサイテーションカップ (JIMBレース)、そして2005・2006・2008年のSpa 24時間における3つの完全な勝利を含む14のタイトルと22の勝利を獲得しています。

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