日本GP決勝後、フェリペ・マッサは再びルイス・ハミルトンに対する怒りをあらわにした。ふたりはシンガポールに続いて鈴鹿でも接触した。

 ハミルトンとマッサは4位争いをしていたが、シケインでマッサがアウト側のラインをとった際、同時にハミルトンが左に動き、両者は接触した。
 これによりマッサのフロントウイングのパーツが落ち、フロアもダメージを負った。FIAのスチュワードはこの件を審議したが、レーシングアクシデントであるとの判断を下した。

 ハミルトンは、接触が起きた時、マッサが後ろにいるのが見えなかったと発言した。
「ミラーでは何も見えないとしか言いようがない。ストレートでミラーのバイブレーションがひどかった。彼(マッサ)がどこにいるのか僕には分からなかった。この問題に対して対策できるかもしれない。いずれにしても彼との間には問題はない」

 しかしマッサは、モナコ、シンガポールに続きハミルトンに再び接触されたことに強い怒りを抑えられないようだ。
 マッサがいるのが見えなかったとハミルトンが言っていたと聞き、マッサは「はっきり言って、彼の発言に興味はない」と答えた。
「僕が気にしているのは、彼がやったことだ。彼は130Rにかなりの低速で入り、右側のラインをとっていた」
「僕の方が圧倒的に速かった。だから僕は左のラインをとって、そこでブレーキングをした。僕は自分のラインをキープしていた。そしたら彼が動き、僕のマシンに接触した。言えるのはこれだけだ。別に彼が何を言っていようと関係ない。僕が関心があるのはFIAが何を言うかであり、FIAがどういう対処をするかということだ」
「彼らは今年ペナルティを出す回数がかなり減っている。今回も彼らはペナルティを科さなかった。今年は何度も問題が起きている。FIAはこの点に注意すべきだ。この問題に対処できるのは彼らだけなのだから」

 ハミルトンと会って話し合いをした方がいいと思っているかと聞かれたマッサはこう答えた。
「ノー。彼は学習しない。繰り返しになるが、僕はどうでもいい。他のドライバーと同じように彼とレースをするだけだ。彼はもう話し合いをするタイミングを逃した。僕は話そうとしたのに彼は話したがらなかったんだ」

 シンガポールGP決勝でハミルトンに接触されたマッサは、レース後にハミルトンと話をしようとしたが無視されたとして憤っていた。

 マッサはFIAのレースディレクター、チャーリー・ホワイティングと話をする機会があれば、ハミルトンの問題を持ち出すかもしれないと述べた。
「チャーリーに会う機会があれば、彼に話す。でも今ここで話すことは何もない」

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