更新日: 2018.02.17 12:34
マツダUSA、16年北米シリーズの体制を発表
MZRacing
2016/01/18
マツダ・プロトタイプ・チーム、2016年の体制を発表
マツダUSAは、米フロリダ州のデイトナ・インターナショナルスピードウェイでのIMSAウェザーテックスポーツカー選手権ROLEXデイトナ24時間レースを前に、同選手権への本年の参戦体制を発表しました。マツダ・プロトタイプレースチームの2台体制となるマシンは、新しいエンジンを搭載し、カーナンバーはこれまでの#70とともに、1991年のマツダ787Bのル・マン優勝25周年を記念した#55となります。
「MZ-2.0T」が、新しいレーシングエンジンの名称です。「MZ」がマツダ、「2.0」は排気量2リットル、「T」がターボチャージャーを示しています。直列4気筒のガソリン直噴ターボエンジンで、出力は570馬力とリッター当たりおよそ285馬力を発揮。エンジンの圧縮比は13.5:1、ギャレット製ターボの最大ブーストは2.6bar(2.65kg/cm2)となっており、好燃費をキープしつつ、パワーとスロットルレスポンスに優れています。MZ-2.0TはAER社と共同開発したMZR-Rと同様のベースを持ち、ほぼ1年をかけて開発され、デイトナインターナショナルスピードウェイで行われた“ROAR before the 24”のテストセッションの前に4000マイルの走行テストをこなしました。
55号車のドライバーは、トリスタン・ヌネスとジョナサン・ボマリート。そして、70号車のドライバーは、ジョエル・ミラーとトム・ロングがレギュラーとなります。加えてデイトナ24時間レースでは、55号車に22歳のスペンサー・ピゴット、70号車に33歳ベン・デブリンが搭乗します。
スペンサー・ピゴットは2015年のINDYライツのチャンピオンです。グラスルーツレースから活動を始めた彼は、マツダUSAのマツダ・スポーツカーレーシングアカデミースカラシップを史上初の4回獲得しており、下位シリーズのタイトルを獲得した後、2014年にプロマツダ選手権のチャンピオンとなり、さらに2015年のINDYライツに進行するための奨学金を得て、そこでもチャンピオンを獲得し、2015年には100万ドルの奨学金と3つのINDYカーレースに出場する権利を与えられました。
「マツダ・ロードトゥインディは僕がレーシングドライバーとして成長していく上でとても大切なものでした。ラダーシステムの各マシンは、トップレベルで競争できるように、僕を鍛えてくれました。マツダMZR-RターボパワーのINDYライツ車でフルシーズン戦ったため、すぐに新型プロトタイプマシンのパワーとダウンフォースに慣れることができました。初めてのデイトナ24時間へのチャレンジをすごく楽しみにしています。今までマツダは僕のキャリアには不可欠なものであって、ロレックス24時間レースで参戦する機会をくれたことにすごく感謝しています」とピゴットはコメントしました。