マルシャF1チームは、ティモ・グロックが離脱した背景に、チームを取り巻く“商業的”な要因があったと示唆している。
チームは21日、今シーズンの契約を結んでいたグロックと互いに同意した上で、彼がチームを離れることになったと明らかにした。
マルシャは今シーズン、新人のマックス・チルトンの起用を決めているが、今回の発表により空席となったシートについては、今後新たに発表するとしている。
「ティモは過去3シーズンにおいて、チームに非常に重要な貢献を果たしてくれた」と、チーム代表のジョン・ブースは語っている。
「彼は、2012年シーズンの大半においてチームのコンストラクターズ選手権10位の座をキープした我々パッケージの開発を適切にサポートした」
「ティモは素晴らしいドライバーであり、チームからも非常に支持を得ていた」
しかしながらブースは、若い才能を起用するマルシャにとって、チームの長期的な将来を保障する必要があったと述べている。
「我々のチームは、証明された経験から利益を得るとともに、若く発展段階にある才能がモータースポーツの頂点に辿り着く機会を提供するという原則のもとに設立された。これまでも、こうした哲学が我々の商業モデルに反映されてきている」
「産業への進行中のチャレンジにあたり、我々が長期的な将来を保障するためには何らかの処置をとらなければならなかった。厳しい経済状態が広がる中、商業的な背景は誰にとっても厳しいもので、F1チームも例外ではない」
「特に有効な契約がありながら、我々とともにこのような決定を導き出してくれたグロックには感謝したい」