日産自動車/ニスモは5日、今季から展開している『ニスモ・グローバル・ドライバーエクスチェンジ・プログラム』の一環として、ヤン・マルデンボロとアレックス・バンコムのふたりが8月6日〜7日に行われるスーパーGT富士公式テストに参加するとともに、11月のJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPにも出場すると発表した。
このドライバーエクスチェンジプログラムは、ニッサン/ニスモが今季から展開しているプログラムで、ニッサンが活躍している日本、ヨーロッパのレースに参戦しているドライバーが、他のシリーズにも参加できるチャンスを与えていくというもの。
今回スーパーGT富士テストに参加することが決まったマルデンボロとバンコムは、2012年にはニッサンGT-RニスモGT3を駆りイギリスGTでタイトル争いを繰り広げたふたり。富士テストで今季レギュラー参戦しているS Road NDDP GT-Rをドライブした後、11月22日〜24日に開催されるJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPに参加。新たに『ニスモ・アスリート・グローバルチーム』というチームが組織され、ふたりが駆るための新たなGT-R GT3が登場するという。
マルデンボロは、ニッサンと『グランツーリスモ』が進める若手育成プログラム、GTアカデミーの2011年チャンピオンである“ゲーマー出身”ドライバー。今季はF3ヨーロッパ選手権にも参戦し、ル・マン24時間レースでもグリーブスのザイテック・ニッサンをドライブするなど、経験を重ねてきている。
「日本のスーパーGTに参戦するチャンスを得るなんて、僕にとっては信じられないようなことだよ」とマルデンボロ。
「『グランツーリスモ5』では何度も富士でレースをしたので、実際にあのロングストレートを体験する日が待ち切れない。2011年にレースを始める前まで、僕には行きたいと願っていた場所が3つあったんだ。ドバイ、アメリカ、そして日本だ。最初のふたつへの訪問は果たせたし、これで残る日本に行き、そこでレースをするチャンスも得たんだ」
「僕が走るのはGT300だけど、間近でGT500マシンを見るのも楽しみだ。いつかは日本でレギュラーでレースをしてみたいと思っているので、今回はとても大切な機会なんだ」
一方、GTアカデミーの“先生役”としてプログラムで重要な役割を果たしてきたバンコムも、日本でのレースを楽しみにしているという。
「日本には一度も行ったことがないので、スーパーGTでレースができることに本当にワクワクしているんだ。GTレースの最高峰なので、自然とあそこで走ってみたいと何年も思ってきた。GT-R GT3のことはこれまでの経験でよく分かっているけど、今回はヨコハマタイヤでどんなパフォーマンスを発揮するのかが、非常に興味があるね」とバンコムは語っている。