2015 中国グランプリ 決勝
ハミルトン、ソフト–ソフト–ミディアムと繋ぐ2ストップ戦略で中国グランプリを制す
特にソフトタイヤのデグラデーションは予想よりも小さいものに
大半のドライバーが2ストップ戦略を採用

2015年4月12日、上海
ポールポジションからスタートしたメルセデスのハミルトンが、上海で今シーズン2勝目を挙げ、中国グランプリ最多優勝(4勝)ドライバーの座を確固たるものにしました。上位4名が、スタートからの2スティントをソフトタイヤで、最終スティントをミディアムタイヤで走行する2ストップ戦略を採りました。ハミルトンは、第2スティント中にソフトタイヤでファステストラップを記録しました。

5位以下では、ソフト-ミディアム–ミディアムの2ストップ戦略を始め、フォース・インディアのセルジオ・ペレスによる3ストップ戦略や、マクラーレンのフェルナンド・アロンソおよびマノーの両ドライバーによるソフト–ミディアム–ソフトと繋ぐ2ストップ戦略が見られました。

グランプリのハイライトは、メルセデスとフェラーリとの間で繰り広げられた緊迫した戦略のバトルでした。メルセデスはミディアムタイヤを最大限に活用し、フェラーリはソフトタイヤによる素晴らしいスティントを見せ、メルセデスにプレッシャーを与えました。

レースの進行とともに路面温度が次第に低下したことにより、戦略とタイヤ動作の見極めが困難になりました。

残り3周を切ったところでセーフティーカーが導入され、そのままフィニッシュを迎えました。ドライバーたちは、ラストスパート用にタイヤのライフを残していましたが、プッシュする機会を失ったままチェッカーフラッグを受けることとなりました。

この後、今シーズン初の2週連続開催のため、Formula Oneはバーレーンへ向かいます。バーレーンでもPZeroホワイト・ミディアムとPZeroイエロー・ソフトタイヤが選択されています。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:
「グランプリの進行につれて低下する路面温度によって、レース戦略の予測が難しくなりました。このため、上位勢は同様の戦略を採り、“アンダーカット”によって順位を上げようと試みました。タイヤは、我々が期待した通り、あるいはそれ以上の性能を発揮してくれました」

コンパウンド毎のラップタイム上位:
ミディアム
1/ロズベルグ/1分42秒565
2/ハミルトン/1分42秒668
3/マッサ/1分42秒734

ソフト
1/ハミルトン/1分42秒208
2/サインツ/1分42秒652
3/ベッテル/1分43秒018

最長スティント:
ソフト22周(リカルド)
ミディアム26周(ベッテル)

Truth-O-Meter:
我々の予測通り、2ストッパーが主流のレースとなりました。我々の最速2ストップ戦略は、ソフトでスタート、12周でソフトへ、27周でミディアムへ交換するというものでした。ハミルトンは、我々の予測よりも長いスティントを走行し、14周目と33周目にピットストップを行いました。

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