メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、今年ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグがこのままタイトルを争うようになれば、ふたりの間に摩擦が生じることは避けられないだろうと述べた。
F1レギュレーションが大幅に変わった2014年、メルセデスは優勢を示しており、開幕戦オーストラリアはロズベルグ、第2戦マレーシアはハミルトンがそれぞれ優勝した。
チームはふたりのドライバーを交えてオーストラリアの週末に話し合いを行い、シーズン中、どのような状況でチームオーダーが出される可能性があるかについて明らかにしたという。
昨年のマレーシアGPではロズベルグは前を行くハミルトンを抜かないよう指示され、怒りを示していた。
ふたりは子供のころからの友人であり、開幕戦では有意義な話し合いを行えたと言うウォルフだが、彼らの間に今後問題が起こらないとはいえないと認めている。
「最初からチーム内にライバル意識はあった。去年の1月からずっとだ」とウォルフ。
「他とは違うのは、ふたりは昔からよく知った仲だということだ。とてもいい関係を築いている」
「しかしだからといって対抗意識が高くないというわけではない。ふたりとも自分が持つあらゆるアドバンテージを活用するだろう」
「昨年のマレーシアではチームは思ったような形で状況に対処することができなかった。そのためこの問題について時間をかけて話し合い、起こるかもしれないシナリオやシチュエーションに関して意見を交わした。優先されるのはメルセデスでありチームだ」
「だがいつか我々は論争を経験し、うまく管理しなければならない状況にぶつかるだろう。彼らふたりは今も非常に強い競争心を持っているからだ」