メルセデスベンツ・モータースポーツ・バイスプレジデントのノルベルト・ハウグは、メルセデスチームの2012年型F1マシンW03に目で見てはっきり分かる画期的なアイデアが採用されているという推測を否定した。
メルセデスは、ファクトリーでの作業に時間をかけたいとして、ライバルたちと異なり、2012年型マシンの導入を今年2回目の合同テストまで遅らせた。ライバルたちからは、メルセデスは新車に採用した革新的なアイデアを他チームに見せたくないため新車デビューを遅らせたのではないかとの推測が出てきているが、ハウグはこれを否定している。
「発表の際にマシンを見て、大きな驚きで何かに目を奪われるようなことはないと思う」とハウグ。
「ただ、我々がクレバーなソリューションを用いてマシンにいいアイデアを採用できていることを期待してはいるが」
「これから作業を進める上でいいベースができている。世界を引っくり返すようなことはないだろうが、(このマシンで)大きなステップアップをする必要がある」
メルセデスは、先週はビデオ撮影のための走行、今週はプライベートテストを行い、新車をすでに2回走らせている。正式な発表は、21日にバルセロナでスタートする2回目の合同テストの初日朝に行われる。