2013年シーズンからいよいよWTCC世界ツーリングカー選手権にワークスとしてフル参戦するホンダだが、2012年のテスト参戦時のステアリングを握っていたティアゴ・モンテイロは、14年からの規則変更に対応すべく、シビックWTCCを改良する必要があると語っている。

 ホンダは2013年からのフル参戦に向け、12年の鈴鹿戦からモンテイロの1台体制で参戦。最終戦マカオでは表彰台も獲得。13年はガブリエル・タルキーニとモンテイロによって、ホンダ・シビックWTCCでフル参戦する。

 一方、WTCCはさらに多くのメーカーの参戦を促すべく、新しいレギュレーションが導入される予定で論議されてきたが、よりアグレッシブな外観とパワーアップする新規定は、2015年に導入されると言われてきた。

 しかし、その新規定は14年から導入されることが12月にFIAから発表され、12年にデビューしたばかりのホンダ・シビックWTCCは、レギュレーション準拠のマシンとしては現在のスタイルでは13年だけしか使用できないことになった。

「これは大きな違いだよ。シビックWTCCは2年間使用できるようにデザインされていたはずなんだ。もちろん、予想よりも早く変化することになったレギュレーションに対応するために、たくさんの改良を施さなきゃいけない。この件はすごく重要で、2年間の使用が前提にあって開発の予算も計算していたはずなんだ」とモンテイロ。「結局、1年しか使用できないことになってしまったけどね」

 ただしモンテイロは、ホンダとオペレーションを担当するホンダ・チームJASは新規定導入に対して同情的だとしている。

「僕の知る限り、ホンダはこの決定が選手権のためにベストだと考えているんだ。みんなのためにベストだとね。僕たちはホンダとすごく注意深く新規定を見ている。僕の感覚では、シリーズは将来に向け正しい判断をしたと思う」

「DTMみたいに大きなダウンフォースで走るのではなく、今までより少しだけアグレッシブな外観と、少し大きなダウンフォース、大きくてワイドなホイール、10〜20%のモアパワーというバランスは理想的だと思う」

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