キミ・ライコネンが来季レッドブルに行く可能性はないとマネージャーが認めたが、必ずしもロータスに残留することが決まったわけではないということだ。

 今季末でマーク・ウエーバーがF1から引退することを決めたため、レッドブルはセバスチャン・ベッテルのチームメイトを決める必要に迫られ、有力候補はライコネンとトロロッソのダニエル・リカルドであることが明らかになっていた。

 しかしライコネンのマネージャー、スティーブ・ロバートソンは、月曜、ライコネンが2014年にレッドブルに加入する可能性はなくなったと認めた。

「(レッドブルとの交渉が終わったという報道は)真実だ。キミは2014年にレッドブルでは走らない。何度か話し合いを行ったが、契約が成立することはない」とロバートソンは述べている。

 これでレッドブルがリカルドと契約することはほぼ確定したものとみられる。発表は早ければベルギーGPの週末に行われるものと考えられている。

 一方、ライコネンは、現在所属しているロータスに非常に満足していると、これまで何度もコメントしてきたが、マネージャーのロバートソンは、ロータスは選択肢のひとつに過ぎず、多数のチームと現在交渉中であると述べた。

「キミが来年もF1で走ることは確実だと考えている。複数の選択肢があり、いくつかのチームとの交渉を続けていく。近いうちに結論を出せればと思っている」とロバートソンは語った。

 元F1チームオーナーであり、現在BBCのF1解説者を務めるエディ・ジョーダンは、ライコネンはフェラーリとの契約を望んでおり、早ければイタリアGPで両者の契約発表が行われるかもしれないと述べている。

 フェラーリのスポークスマンは、このうわさを次のように否定している。
「去年と全く同じシナリオだ。キミだけでなく大勢のドライバーがフェラーリの候補としてうわさされている」
「我々は今、フェルナンド(・アロンソ)とフェリペ(・マッサ)のために(優れた)マシンを用意することに集中している。2014年のラインナップは適切な時期に決定するが、それは今ではない」

 エディ・ジョーダンは、ライコネンはレッドブル行きを希望していたが、交渉が決裂したため、フェラーリへの復帰を検討するようになったと述べている。

 アロンソは2016年までの契約を有しているが、マッサとフェラーリの現在の契約は今季末までであり、何人かのフェラーリ上層部はマッサの代わりにライコネンと契約したがっていると、BBC Sportは伝えている。しかしフェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモロはライコネン起用を望んでいないということだ。

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