ヘレスF1合同テストで深刻なトラブルに見舞われたルノーが、次のバーレーンテストに向けて問題は解決したと述べている。

 2014年F1には新たに1.6リッターV6ターボエンジンおよびエネルギー回生システム (ERS)が導入される。1月末に行われた今年初のテストで、ルノーユーザーの3チームは問題を抱え、4日間の中で満足に走行することができなかった。

 チャンピオン、レッドブル・レーシングも出遅れることとなり、ルノーは今週行われる2回目の合同テストまでに問題を解決することが求められた。

 ヘレステストの後、ロータスがヘレスで、トロロッソがミサノでプロモーション目的としての走行を行った。その結果、向上が見られたと、ルノーのヘッド・オブ・トラックオペレーションズのレミ・タファンは考えている。

「我々が直面していたのは主にハードウェアの問題であり、それに伴ってソフトウェアの問題も生じた」とタファン。

「最初に注目したのはエネルギー貯蔵の問題だった。これを大きく向上させ、ダイナモや撮影用の走行によってこれをテストした結果、すべてが予想どおりに機能した」

「そのため最初のテストで経験した問題は、ハードウェア、特にエネルギー貯蔵に関してはすでに解決したと確信している」

「次に取り掛かったのはソフトウェアの問題だった。最初のテストではコース上でのドライバビリティがよくなかった。その原因は主にブーストコントロールとキャリブレーションの問題であり、それをこの2週間、ダイナモを使って向上させた」

「まだ最初のスケジュールより遅れているが、最初のテストでやるはずだった作業はすでに行った。そのためバーレーンでは問題ないだろう」

「最後は、カスタマーとの間で発生し得る、組み入れの問題だ」

「バーレーンに向けて彼らと共にダイナモで作業を行った。最初のテストで出たような問題が出なければ、すべて解決だと考えている」

「最初のテストでやるはずだった作業、つまりパワーユニットの本格的なテストを行い、カスタマーたちにそれぞれのマシンの力を見極める手段を提供する用意はできている」

 ロータスのプロモーション目的の走行では2日目に100kmを走破して無事終了したものの、トロロッソの走行は順調にはいかなかった。

 タファンは、規則によってプロモーション目的の走行日には仕様の変更を行えないため、その日のうちに問題を解決することができなかったが、問題の原因は分かっており、その後、解決にあたってきたと説明している。

 タファンは、ルノーの作業は確かに予定より遅れてはいるものの、すぐに取り戻せる程度の遅れであると主張している。

「予定よりまだ遅れているが、何カ月も遅れているわけではない」とタファン。
「今は少なくとも、本来なら1回目のテストの前に到達していたはずの状態だから、3週間遅れということになる。これから挽回していく」

 バーレーンでの合同テストは19日にスタートする。

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